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さらまわしネタ帳052 - ジャーニー

アメリカの人気ロックバンド、ジャーニーは今でも人気はあるんでしょうかね?若い頃は随分聴きました。ライヴも結構行きましたよ。最初の1979年の来日公演は忘れられません。友人たちは同日ライヴがあったボストンの方に行って、自分だけジャーニーに行ったんですけどね。その後ボストンは全然来日が実現せず、ジャーニーは何度も来るということには少々メゲました。

ギター小僧だった私は5列目の席だったんですけど、ニール・ショーンのギターに、ノルことも忘れて見入っておりました。あまりに夢中になり過ぎていたか、直ぐそばにスティーヴ・ペリーがきていて、自分を指さして笑っているという状況になかなか気が付かず、隣りの席にいた知り合いでもなんでもない方が教えてくれたのでした。お恥ずかしくも懐かしい思い出です。

いろはにほ…渋公です

ジャーニー、今はもうほとんど聴くこともなくなってしまったのですが、「Wheel In The Sky」だけは今でも相当好きな曲です。この曲が収録されている4作目の「Infinity」(ヘッダー写真)まではドラマーがエインズレー・ダンバーだったこともあり、この盤はよく聴きました。彼は直ぐに脱退して、スティーヴ・スミスが加入するんですけどね。この時期はまだキーボードもグレッグ・ローリーでした。サンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」のあの声の人ですね。

実のところ、スティーヴ・ペリーのヴォーカルがあまり好きではないので、この後大ヒットを連発する時期のジャーニーはリアルタイムですべて購入しましたし、よく聴きましたけど、それこそ最近は全く聴かなくなってしまいました。

ここのところ、YouTubeで調べものなどをしていて、たまたま初期のジャーニーの曲を聴いてしまい、思い切り懐かしくて、しみじみしてしまいました。初期はもっとプログレッシヴで、インスト中心のいいバンドだったんですけどね。たしかに「Wheel In The Sky」以降、思い切りポップ・ロックの方向に行ってしまうので、好みからはどんどん遠ざかっていってしまいました。

それでも、ニール・ショーンのギターは音の粒立ちがよく、思い切りよく弾くのが好きで、ソロも含め、結局のところ全音源を手に入れていると思います。スティーヴ・ペリーが抜けた後のジャーニーも、CDを買ってきて1回聴いてそれっきりという感じです。もったいないですね。

ただいくつか、好きな盤はありました。「Hagar Schon Aaronson Shrieve」名義のライヴ盤は大好きでした。何だかサミー・ヘイガーとニール・ショーンって、ハードロック好きではあまり評価されないような向きもあってちょっと残念でなりません。サミー・ヘイガーもモントローズをはじめ、ヴァン・ヘイレン脱退後のチキンフットとかも含めて、結構好きなヴォーカリストです。「Hagar Schon Aaronson Shrieve」からは「青い影」のカヴァーがシングル・カットされているんですけど、国内での名義はサミー・ヘイガー&ニール・ショーンなんですよね。ビリー・スクワイアのところのベーシスト、ケニー・アーロンソンとサンタナのドラマー、マイケル・シュリーヴも素晴らしいアーティストです。それなりに評価すべきスーパー・バンドだと思いますけどね。

また、ニール・ショーンがザ・ベイビーズのヴォーカル、ジョン・ウェイトとともにバッド・イングリッシュでヒットを連発したのも、意外でしたが嬉しかったですね。ジョナサン・ケインも元ザ・ベイビーズですから、人脈が繋がるところがクレジット・オタクにはたまらないバンドだったんです。それから、ポール・ロジャースの「マディ・ウォーター・ブルース」に参加してくれたのも嬉しかったですね。

この人、実は映画音楽もそれなりにやっているんですけど、「夢・夢のあと」は思い切りコケたものの、「ヴィジョン・クエスト」の「オンリー・ザ・ヤング」が大ヒットになってしまい、他がかすんでしまったところが驚きです。「トロン」とか「セカンド・チャンス」とかでもやっていて、シングル・カットもしているんですけどね。マニア泣かせのあたりです。

実は、こういうビッグネームのマイナー盤って、高値がつきやすいんですけど、ジャーニーの場合荒れるんです。オークション・サイトなどで価格動向をチェックしているのですが、何千円もすることもあれば400円程度のときもあります。レコ屋としては、状態のいいブツを持っておきたい典型です。

ただ、ジャーニーの初期盤、ほとんど見かけません。超レアです。へたするとLPより数倍お高く取引されることもあります。初期ジャーニー、本当にマニア泣かせだと思います。

セカンド・アルバムからのカットですが、国内デビュー・シングルです


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