見出し画像

7インチ盤専門店雑記149「軌跡」

リトル・フィートの編集盤?ベスト盤ではないです、レア・トラックス集というのかな?「軌跡 Hoy-Hoy!」です。先般、ポップアートについてちょいと書いたときにも触れた盤です。ジャケット・アートはネオン・パークですね。彼の作品の中でも大好きなあたりです。

1981年、ローウェル・ジョージが亡くなったこともあって、一旦解散したタイミングでリリースされたものです。この2枚組アルバムに一時ハマりましてね…。ジャケットが大好きなもので、CDの時代になっても、レコードに拘りを持ってしまった原因になった一枚でもあります。正確にはこれとダック・シリーズの2枚ですけどね…。いやはや、好きでしたねぇ。

大学生の頃なので、大好きだったんですけど、周囲の人間に「コレ、いいでしょ」と見せても、だいたい「何?コレがいいの?」というリアクションしか得られませんでしたから、レコード趣味というものは個人的に楽しむものなんだと教わった盤でもあります。…ヘンなヤツと思われてたでしょうね。

ここに入っている「Gringo」とかねぇ、大抵もう一回聴きたくなるんですよ。カセット・テープにダビングしてカー・ステレオで聴いていたような時代でしたから、上手く頭出しできるわけなくて、テープの1曲目に入れればいいんじゃんと思って、そういうテープを作ったあとに、考えなおして、2回連続で録音したテープに作り直した思い出がありますな。…おバカですね。ちなみに、その次には「Rock And Roll Doctor」を入れていたように記憶しております。

しばらくリトル・フィートにハマった後、ジャズやらブルースやらの掘り下げが始まってしまい、何年も聴かなかった後に、久々このジャケを見てまた突然聴きたくなり、しばらく聴きまくったりしておりました。自分にとってリトル・フィートは熱病のようなものなんです、多分。

まあ、分かる人には分かる話ですが、後に出た「As Time Goes By」というベスト盤の方が全然いいんですけどね。普通はそうなんです。ベスト盤と編集盤は別物です。ベスト盤がいいに決まってます。…でもこれね、時々聴きたくなるんです。そうなんですよ、熱病が再発しそうなんですよ…。

こちらは「Hoy-Hoy!」の裏ジャケ。こいつがねぇ、また気になるんだ。レコードを手にしたとき、絶対に裏返して見て、「そうか、そうか」と思いつつ、ニヤッとしてしまうんですね。何なんだか…。ちなみに、カミサンがこれを見て「ぶらんこにのったケーキが飛ばしてたヤツ?」と申しておりました。…ヘンなことを知っている人ですね、と思って取り出してきて見たら、「違うんだ、こっち靴だね、リボンも違う。」ということでした。…たしかに。…ヘンなところに気づく人ですね、マッタク。

あ~あ、「Sailing Shoes」も聴きたくなっちゃった…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?