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7インチ盤専門店雑記163「SAL74」

えー、「461 Ocean Boulevard」です。名盤と言われるヤツです。1975年11月に、初めてライヴというものに行ったのがエリック・クラプトンの2度目の来日公演でした。高校1年でしたが、そのとき楽しみにしていたのが、この盤の曲でした。「アイ・ショット・ザ・シェリフ」や「マザーレス・チルドレン」などですね。その頃まだ「いとしのレイラ」はさほど好きではなかったように記憶しております。1曲目でレイラを演ったわけですが、アリーナではドッと前に詰め寄せてしまって大混乱になってしまい、曲の途中で中断するという、お初のライヴがなかなか凄い始まり方でした。

さて、ヘッダー写真のように2枚の「461~」が手元にあります。1500円定価の再発盤は昔から持っているもの、ペラい再発ではなく、オリジナル盤のまんまのジャケットを使用した、なかなかいいものでした。そしてもう一枚、青いオビの方は、先般お店の常連さんからご寄贈いただいた盤でして、状態はまあまあといったところです。でも、これ、いただいたときから気になっていたのですが、「SAL74」とありますよね。ノイマンのカッティング・マシンを使った、いわゆる高音質盤ではないですか。情報量が多いと言われているカッティングでして、中古盤市場でも一応人気です。

実際、スピーカーから出して聴き比べてみると、気持ち低音は豊かかなといった程度に違いは感じられます。…でもその程度です。なんせ7インチ盤屋ですから、LPの音質や鳴りに対しては結構厳しい耳です。「アイ・ショット・ザ・シェリフ」などは、当然ながら7インチ盤の方が音圧も高く、いい音で鳴ってくれます。「特別視するべきものでもないな」というのが得られた自分なりの結論です。

エリックさん、2023年4月にまたまた来日するんですね。チケットは2万円とか。「さすがに、もういいかな」という気分で、行く気はまったくありません。彼、引退したのではなかったんでしたっけ?まあ、日本あたりで少しやると、結構いいお小遣い稼ぎにはなるでしょうからねぇ…。






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