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7インチ盤専門店雑記408「ジミー・ペイジ・コレクター」

レコード・コレクターズ誌2021年4月号のレコード・コレクター紳士録というページに私が紹介されているんですけどね。コロナ禍に苦しむ飲食店のうち、レコードがあるお店を紹介して応援してくれるようなシリーズで取り上げてもらえたわけです。ここから随分人間関係も広がりましたから、感謝もしております。

でもね、「やっぱり私はコレクターじゃないよなー」という思いが強くありましてね。だってレコ屋ですからね。自分のコレクションを売っているわけですよ。ちゃんと警察署に行って古物商の免許も取得しているレコード屋なんですよ。でも買い取りはやらないわけで、あくまでも自分のコレクションを切り売りしているわけです。本質的なコレクターじゃないですよね…。

取材にいらした(当時の)編集長さんには、「こんなお店をやっていれば十分コレクター」と言われたのですが、どうにも自分の中で何かが違う気がしているんですよね。そこで、レコード・コレクターと考えるからいけないのかもと思い始め、じゃあ、「何のコレクターなのさ?」と自問自答しておりまして、コレクターと言えるほど集めているものはあるかというと、せいぜいで音源を見つけたら必ず買うレッド・ツェッペリン関連、とりわけジミー・ペイジ関連ならコレクターかもなぁなどと思うわけです。他にもキャロル・キングなんかもコレクターの域に達しているかもしれませんけど、彼女に関しては職業作曲家時代の音源も集めているコレクターは大勢いらっしゃるでしょうから、ちょいと弱いかな…と。

いろいろ考えると、やはりジミー・ペイジあたりがイチバン好きで関連音源も集めているなというところに落ち着くんです。スタジオ・ミュージシャンとして活動していた60年代中頃の音源とかも結構レアなところまでありますからねぇ。一方、7インチ盤専門店なんぞやっている手前、7インチ盤でレアなところというと、 ↓ このあたりらしいですけどね。

「殺ったのは誰だ」はLPと違ってインストルメンタルなので、ちょいと珍しいかもしれませんけどね。でも、レッド・ツェッペリンがお好きな方なら普通持ってますよね?

7インチ盤に拘らなければ、ロバート・プラントのライヴにゲスト参加した音源 ↓ とかもありますが、あまり面白くないですよね…。ただ時期的なことを考えると、カヴァーデイル・ペイジの少し前ですから、そこが面白い音源ですね。これも、レッド・ツェッペリンがお好きな方なら普通持ってますよね?

最近はヤードバーズ時代の未発表音源とかが多くリリースされるので、その辺が追いついているかでしょうか…。BBC関連はいつまでもズルズル出てきますし、ブロードキャスト音源もキリがないですね。

ただ思うんですけど、自分の場合、YouTubeにアップされているインタビュー動画とかも集めてありましてね。結構な数になるんです。英会話の勉強程度に思って遊び半分で集めておりますが、結構面白いものもありましてね…。さすがにその辺は、カフェにいらっしゃるお客様とかには知られないようにしております。これに関しては、引いてしまうなというレベルかも知れません。…面白いんですけどね。やっぱり、レッド・ツェッペリンがお好きな方なら普通持って…ませんかね。

…エンドレスなんですけどね。観る価値のある面白いものも結構ありますよ…。おススメはしませんけど。間もなくツェッペリン関連のごっつい資料集のようなものが出版されるらしいんですけどね…。決定版みたいなものが出てしまうのは、コレクターにとっては楽しくないものなんですけどね…。

最近の演奏を一つ貼っておきます。「It Might Get Loud」でも嬉しそうに語っていたリンク・レイの「ランブル」です。


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