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7インチ盤専門店雑記171「Funky Kings」

あけましておめでとうございます。2023年の一本目です。

グレン・フライのお友だち、ジャック・テンプチンをご存知でしょうか?イーグルスがカヴァーした「ピースフル・イージー・フィーリング」の作者と言うと通りはいいのでしょうか。80年代のグレン・フライと活動を共にし、「ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ」などのヒット曲の共作者としてもクレジットされております。

そのテンプチンがいたバンドがファンキー・キングスでして、1977年頃に短期間だけ存在しておりました。非常に好きなアルバムを1枚だけ残しておいてくれました。…全然ファンキーじゃないところがミソというか、短命で終わった原因のような気もしております。そこにはジュールズ・シアーなんてのもおりまして、彼はシンガー・ソングライターと言うより、シンディ・ローパーの「オール・スルー・ザ・ナイト」の作者として有名ですね。他にはバングルスあたりにも楽曲提供していたりします。

とにかく、この風貌を見てお分かりかと思いますが、優しいお人柄が音に出ておりまして、この辺の音が自分も結構好きだったりするわけですが、まあ、正月早々「やってらんねーぜ」的にパンクでもという気分にもなりませんし、この辺中心で今年はいきたいものだななどと考えております。

ここのところ、ずっとアメリカンなシンガー・ソングライターやサザン・ロック、カントリー・ロック系の連中のことを書いておりますが、実はこの辺がお好きな常連さんに譲り渡すための準備でもあったりします。この辺の盤は予備も持っていたりしますから問題はないのですが、実はお一人というわけではありません。「同じようなものがお好きだなぁ」という方が複数いらっしゃいまして、ちょいと悩ましかったりします。でもいつまでも抱えているわけにもいきませんから、欲しいという方がいらっしゃれば、どんどん譲り渡している昨今です。

「ラジオの方は大丈夫なの?」などと言われたりするのですが、まあ心配無用です。このあたりのレコを少々譲り渡したところで、困ったことになるようなコレクションではありません。本当に好きな盤は何枚もあるわけで、「何がしたいんだか…」というコレクションです…。

そんなわけで、今年もお客様のご要望をうかがいながらオススメを提示する、セレクトショップ的レコ屋の活動を深めて行こうと思います。よろしくお願いいたします。


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