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7インチ盤専門店雑記008「涙に別れを」

「涙に別れを Don't Shed A Tear」ポール・キャラック Paul Carrack (1987)

マイク+ザ・メカニクスのヴォーカル、最近ではエリック・クラプトン・バンドのキーボード兼ヴォーカルのポール・キャラックです。初めてこの人を認識したのは、1976年の大ヒット曲「ハウ・ロング」by エースでした。いい声です。

この盤、ちょいと凄い音質です。時期的なこともありましょうか、見本盤なので、プレスのジェネレーションも若いのでしょうけど、まあ凄い鳴りです。大きなスピーカーで鳴らすと、ちょいとボリュームが大きすぎてアンプに飛びつくことになります。他の盤とえらい違いを示します。オーディオ・イベントみたいなものがあれば持ち込んでみて、ご意見をうかがいたいほどです。

この盤、A面が日米のファースト・カット曲ですが、B面「ウォーク・イン・ザ・ルーム」は英国のファースト・カットです。なかなか嬉しい仕様です。そもそも80年代の7インチ・シングルってリリース形態がかなりいい加減になってくるところがあって、連発でヒット曲が出るとAB面にカップリングしてしまうようなものが多く見られます。ファンとして買う分には問題ないのかもしれませんが、コレクター的観点からは「おいおい」と思いたくなります。

まあ、特別好きな曲というわけでもありませんが、とにかく音質面で突出した盤のように思います。ぜひ、お試しにいらっしゃいな。


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