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本日のレコード整理 2020.04.26.ー10インチ盤はお好き(2)

昨日に引き続き、10インチ盤の整理をしております。実はビートルズとローリング・ストーンズに関しては、1960年代のライヴ音源がいっぱい10インチで出ておりますので、これに関しては省略しましょう。ジャケットも似たようなもので、実は中身も似たようなもので、よほどのマニアでもない限り用がないブツかもしれません。結局全体で30分程度しかないライヴ音源がいっぱい残されていて、アルバムにするには寂しい内容になってしまうものなんでしょう。気になるところはここではない…と。

ビートルズは、「サベージ・ヤング・ビートルズ」が気になりますね。ドラマーがピーター・ベストの時期の音源は、今となってはいろいろ出ておりますが、昔はこれが定番だったといったら言い過ぎでしょうか。私はビートルズは避けてきたようなところがありまして、中学生の頃にリアルタイムで聴いたポール・マッカートニー&ウィングスの方が、よほど思い入れが強いんですけどね。20世紀の間は赤盤と青盤だけで済ませていたようなヤツです。今となっては全オリジナル音源とある程度のライヴ音源がちゃんと揃っておりますけどね…。まあ貴重な記録です。

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ローリング・ストーンズもチェス音源をはじめ、いろいろあります。この人たちはかなり10インチ盤好きでして、シングルも時々10インチで出してきたりします。デジタル時代にそんなものをリリースしてもマニアックなアナログ好きにしか受け入れられないでしょうに、結構やってくれます。個人的にはウェルカムなんですけどね。

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大物ついでに行きますと、ボブ・ディランもライヴ音源が出ていたりします。これも尺の問題でしょうか。今後こういう発掘音源が増えていくのでしょうか?

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ソウル系でいけば、マーヴィン・ゲイなんかもこんな盤が存在します。まあこの方は早くに亡くなってますから、ご本人の意向とか趣味ではありませんな。これもシングルなんですが、尺の問題からミニ・アルバム的なリリースの器として使われる場合と、単にシングルの再発ではつまらないので、少々のプレミアム感を盛るために10インチでリリースする場合があるのでしょうか。これは「ホワッツ・ゴーイング・オン」のオリジナルMONOヴァージョンの両面2曲をSide1に収録し、Side2は「ホワッツ・ゴーイング・オン」のリミックス2種が収録されております。お好きな方、多いですよね。

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日本人ては大瀧詠一さんですね。これは尺の問題の好例でしょうけど、一方でプレミアム感も盛ってある印象も拭えません。個人的には「サイダー73」があればもう大満足なのですが、如何せん12インチ盤とはイントロの長さが違いますから要注意です。

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ピート・タウンゼントは未発表デモ音源のリリースに10インチ盤2枚というなんとも面白い手法を選択しました。これもプレミアム感は半端ないっす。

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ニルヴァーナは、大名盤「ネヴァーマインド」からカットしたシングル曲を10インチ盤4枚組でリリースしてくれたことがあります。まあデモ・テイクを加えたり、いろいろな形でリリースされてきましたが、私はピクチャー・ディスクとこの10インチ・ボックスで満足しております。

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さて、エルヴィス・プレスリーも、実は主要シングルを10インチ盤で再発してくれたのですが、ジャケットがない形でのリリースだったので面白みがありません。好きな曲だけ7枚ほど開封もせずに保管してありますが、さて針を通すことがありますやら…。

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むしろ、エルヴィスのというわけではありませんが、こちらのSun Recordsのサンプラーなんかも面白いと思います。「Sunといえばエルヴィス」みたいなところもありますし、先日世間を賑わせていた星野源さんもオマージュのような曲をヒットさせてましたね。ちなみに、これは京都で発掘してきたものです。あの町は本当に古いものに強いです。1950年代のこういった盤が、無茶苦茶キレイな状態で、しかも格安で入手できるわけです。東京では考えられません…まじで。

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最後にスティング。「...Nada Como El Sol」ですな。スペイン語やポルトガル語で歌っているわけですが、これはファン必携でしょう。大名曲「フラジャイル」は両言語のヴァージョンを聴くことができます。ピーター・ガブリエルはドイツ語ヴァージョンをリリースしたりしていましたが、言語が異なれば随分印象も異なります。盤としての完成度は高くないかもしれませんが、非常に興味深い試みです。

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いやはや、こうやって触っていると、あらためて10インチ盤の魅力を肌で感じてしまいます。LPよりも小ぶりなので愛着も湧くというものでもありますが、ひょっとして径が小さい分、反り難いし振動などの影響を受け難いために鳴りがよい…なんてことはありませんかね?ターンテーブル上でやたらとスムーズに回っているような気がするんですけど…。

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