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7インチ盤専門店雑記305「よじれファンク」

ラジオ番組の選曲などというものは、所詮妥協の産物です。自分自身の特殊事情かもしれませんが、一つのテーマで10曲チョイということがそもそも無理なんです。毎度20曲から30程度の候補から絞り込むことになります。場合によっては100曲程度から絞るわけで、「これ、お題がよくないな…」となることもしょっちゅうです。昨日は「7インチ盤で聴くレッド・ツェッペリン特集」を収録してきましたが、ツェッペリンなんて全曲かけたいわけです。仕方なしに「7インチ盤で聴く…」などという絞り込みをかけたわけです。

その結果、妙な虚しさも残る反面、意外な発見もあって、結局そういった部分に楽しみを見出しております。意外な発見というのは、ツェッペリンのシングル・カットが、単にポップな売れ線で選ばれているのではないこと、ツェッペリン流よじれファンクがやたらとシングル盤で聴けるということ、ツェッペリン流ファンクは踊りにくいこと、…といったあたりです。意図してなんですかね?50年聴き続けておりますが、ジョン・ポール・ジョーンズはファンキーだと初めて気がついてしまいました。上手いなぁとは思っていたものの、これほど個性的なファンクネスを内包している人間だったとは…。

そうすると、そういう視点を持って、あらためて全曲聴き直したくなるんです。困った性格です。どうしても、ジョン・ボーナムのドラムスやジミー・ペイジのギターに耳をうばわれておりますからね。

おそらくイチバン好きなバンドであるレッド・ツェッペリンのイチバン好きな曲をまだかけてないという事実、…どうしたものでしょうか。かけそびれた曲の特集でもやるしかありませんかね…。リスナーおいてけぼり企画の復活ですね。


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