見出し画像

清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 壁面の悦楽…壁面の憂鬱

清澄白河のカフェGINGER.TOKYOでは、壁面の貸出しをしています。つまりギャラリー・カフェとしての機能もありますということですが、年に数回のご利用にとどまっています。展示が入っていない場合は、ジャケット・フレームに入れたレコード・ジャケットを飾っています。古い映画のサントラ盤を飾っていることが多いですね。

画像2

壁面貸しは4週間程度で税込み1万2千円ほど頂戴します。以前は無料だったのですが、ご近所にギャラリーがあることを考えると、やはり迷惑な存在でしょうし、アーティストさんからも「タダはよくないです」と言われたこともあり、有料化しました。それでも十分にお安いようです。また、ポストカードなどの物販のお手伝いもしますが、こちらは売上げの20%を手数料・棚貸料として頂きます。

画像3
画像1

作品が売れることも、たまにはあります。結構なお値段のものが売れると、やはりビックリします。展示期間終了まで飾っておいてもらえるか交渉したり、アーティストと会いたいかなども調整します。一応若手アーティストの支援という名目でやっていますので、会えないようなことはこれまでありませんでした。

それでも、なかなかご利用いただけません。現在の展示が終了すると、来年1月まで空いています。調整中が2件ほどありますが、レコード・ジャケットの日々が戻ってくるようです。個人的には、大好きなデザインのジャケットを飾りますから、展示イベントがないときのほうが落ち着くのですが、一方で展示にご利用いただけた方が嬉しいことは嬉しいので、なかなか複雑な心境です。

現在の展示は、佐久間真人さんという方のイラスト展です。本来は4月あたまからゴールデンウィークあけまでの予定でしたが、コロナの自粛の影響で延長中というわけです。12カ月12枚のイラストに言葉が添えられており、実にあじわい深い作品です。ちょっとレトロで不思議な空間が、驚くほど飽きません。時間を忘れて眺めていることしばし、添えられた言葉を吟味しながら旅に出たくなってみたり、家に帰りたくなってみたり…。

音楽好き、本好きに愛されるお店ですが、サブカル全般を楽しめるように工夫しています。と言っても、アナログな手法ですから、まったりと懐かしむような利用法が適しているでしょう。まあ、そんなこと言われなくても、そういう人たちが集まってきて、好き勝手に楽しんでいらっしゃいます。楽しみながら上手くご利用いただけていると、こちらも楽しくなります。

実は展示期間中に最低1回、レセプション・パーティの開催をお願いしています、…いました。今後はパーティはどうしますかね。皆さん、ミニ・ライヴなど工夫を凝らしてレセプションをやりますから、実はこれが楽しみだったんですけどねぇ…。本当にコロナが恨めしいですね。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?