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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 025:21世紀に聴くアナログ特集1

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第25回(2022年3月18日(金)20時~
(再放送:3月20日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限りフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週のお題は「21世紀に聴くアナログ」です。これまで毎月第3週はジャズ/フュージョン系をかけておりましたが、その縛りを解いて、最近のものを聴いてみようという回です。

1曲目
「Better Than I Imagined」Robert Glasper (2020)

ジャズに限らず若手アーティストの梁山泊のような様相を呈しているブルーノートのアーティストを3組ご紹介します。収録時点ではまだ発売になっていなかったロバート・グラスパーの最新作「BLACK RADIO Ⅲ」に収録された曲です。2020年にリリースされた12インチ・シングルでお届けしました。全量歪んでいるのではと言われた盤でして、ご多分に漏れず凄いソリですが、スタビライザーで押し付けて強引にかけていまいました。生産能力の限界にきていると言われる理由がこのあたりにも垣間見えるようです。

「BLACK RADIO Ⅲ」もちろんアナログで購入しました

2曲目「Trouble」Jose James (2012)

2組目はホセ・ジェームス。とにかくいい声です。サウンドも深みがあり、いかにも21世紀の音源といった鳴りです。「No Beginning No End」というアルバム収録曲です。同様に素晴らしい内容の「No Beginning No End 2」も手元にあるのですが、ちょっとした理由でかけたくないということになってしまいました。ご存知の方はご存知の、近年のアナログに関するクオリティの問題です。

…この手のクオリティに関する問題です

3曲目
「Run Like The River」Vintage Trouble (2015)

ブルーノートのアーティスト3組目はヴィンテージ・トラブル。ジャズではありません。でもカッコイイから許せてしまいます。ノラ・ジョーンズは当たり前すぎるのでかけないということになりました。

4曲目
「Impossible Germany」Wilco (2007)

5曲目
「Walken」Wilco (2007)

オルタナ・カントリーのアンクル・テュペロが分裂してサン・ヴォルトとウィルコになったわけですが、カントリー色の強いサン・ヴォルトはまたの機会にして、ウィルコの大好きなアルバム「Sky Blue Sky」から2曲ご紹介。ウィルコとの出会いで、高山のジャズ追求がいったん終了しました。モンスター・クオリティの楽曲と演奏、只者ではないメンバーがどんどん集まってくる様は壮観でした。

6曲目
「I Want You Back」Lake Street Dive (2012)

ディレクター小松氏のおススメはレイク・ストリート・ダイヴ。自分はベーシスト、ブリジェット・カーニーのソロは持っていたものの、このバンドを知らなかったという状況でした。カーニーさんは2005年ジョン・レノン作曲コンテストの優勝者です。ジャクソン5のいい感じのカヴァーをお届けしました。

7曲目
「King And Cross」Asgeir (2014)

お次はアイスランドの国民的アーティスト、アウスゲールです。アンビエント系がお好きな方には超おススメです。

8曲目
「Deep green」Big Red Machine (2018)

アウスゲール盤にも参加しているボン・イヴェールことジャスティン・ヴァーノンとアーロン・デスナーのユニット、ビッグ・レッド・マシーンです。思うにこの辺の音が最近のアーティストが目指すサウンドの中心的なものかと考えます。

9曲目
「Lauren Z」Stanton Moore (2014)

ニュー・オリンズあたりの音源も触れておきたいということで、アメリカ南部を代表してドラマーのスタントン・ムーアをご紹介。ギャラクティックやガラージュ・ア・ラ・トロワのドラマーですが、超絶テクニックの現代ニュー・オリンズ・サウンドをご紹介しました。

10曲目
「So Beautiful」Robert Glasper (2015)

エンディングになります。21世紀に聴くべき音源として、やはり絶対に外せないのはロバート・グラスパーです。ロバート・グラスパーで始まり、ロバート・グラスパーで終わるという構成に拘りました。最後はロバート・グラスパーで最も好きな曲です。2014年末にキャピトル・スタジオで収録したライヴ音源が「Covered」というアルバムにまとめられてリリースされました。これ、全ジャズ・アルバムでも高山のおススメNo.1です。

次回はグラムロック特集です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp


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