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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 010:イアン・マクレガン特集

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第10回(2021年12月3日(金)20時~
(再放送:12月5日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週のお題は「追悼イアン・マクレガン」、2015年12月3日に亡くなった、スモール・フェイセズ、フェイセズのキーボーダー、イアン・マクレガンの特集です。

1曲目
「ミス・ジュディズ・ファームMiss Judy’s Farm」フェイセズ Faces (1972)

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何はともあれ、このアルバム「馬の耳に念仏」から。私が長年書き続けてきた「下町音楽夜話」の最終回「ベスト100枚」の1位に揚げたアルバムです。その冒頭の一曲はイアン・マクレガンのスタイルを語るにはいい曲でした。

2曲目
「ステイ・ウィズ・ミー Stay With Me」フェイセズ Faces (1972)

同じく「馬の耳に念仏」からの、そしてフェイセズにとっても最大のヒット曲です。彼の代表的な曲として紹介されることも多いのですが、ライヴでは一切やらないとか。「ロッド・スチュワートのようには謳えないから」という理由も納得がいきます。ライヴ映えしそうな終盤、最高にカッコイイ曲です。

3曲目
「恋の傷 If You Gotta Make A Fool Of Somebody」ロン・ウッド Ron Wood (1974)

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ロン・ウッドの初ソロ・アルバムに収録された曲です。ファースト・バーバリアンズと呼ばれるこの時期のメンツの紹介(キース・リチャーズ、ロン・ウッド、イアン・マクレガン、ウィリー・ウィークス、アンディ・ニューマーク)、ジェームス・レイのオリジナル、作曲者ルディ・クラークの紹介と他の作品、そして同曲をカヴァーしたアーティストの紹介など、しゃべりまくっております。

4曲目
「セヴン・デイズ Seven Days」ロン・ウッド Ron Wood (1979)

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ロン・ウッドの3作目「ギミ・サム・ネック」収録曲です。ボブ・ディランから提供された楽曲で、いかにもな演奏がサイコーです。この時期のバンドはニュー・バーバリアンズと呼ばれまして、メンツはキース・リチャーズ、ロン・ウッド、イアン・マクレガン、スタンリー・クラーク、ジガブー・モデリストとなります。1979年のネブワース・フェスティバルにも出演したこのバンドは有名ですね。

5曲目
「リトル・トラブルメイカー Little Troublemaker」イアン・マクレガン Ian McLagan (1979)

6曲目
「トゥルーリー Truly」イアン・マクレガン Ian McLagan (1979)

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イアン・マクレガンの初ソロ・アルバム「トラブルメイカー」収録曲2曲です。ニュー・バーバリアンズがまんま参加している曲もあれば、ジョニー・リーシェルのギターの音もよかったり、ジム・ケルトナーにリンゴ・スターまで参加しているこの盤、なんで売れなかったんだか…。

7曲目
「追憶のハイウェイ61 Highway 61 Revisited」ボブ・ディラン Bob Dylan(1984)

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フェイセズ解散後のイアン・マクレガンはセッションマンとして、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、レニー・クラヴィッツ、ジョン・メイヤーなんて人のサポートもしたりしますから、まあ凄いです。代表的なところで、ボブ・ディランの名曲をシングルカットされたライヴ音源でお届けしました。ギターはまたまた登場のミック・テイラー、そしてカルロス・サンタナも現場にはおります。ストーンズがやっているような音になっているのが面白いです。

8曲目
「アップ・ザ・ウドゥンヒルズ・トゥ・べドフォードシャー Up The Wooden Hills To Bedfordshire」スモール・フェイセズ The Small Faces (1968)

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ついでに7インチ盤をもう一枚。時代は遡り、スモール・フェイセズです。2014年に亡くなった翌年のRSDでこそっと発売された追悼盤のSide Bです。作曲はあまりやらないイアン・マクレガン作の渋い曲です。いかにもな60sテイストがいいんです。

9曲目
「オール・オア・ナッシング All Or Nothing」スモール・フェイセズ The Small Faces (1968)

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イアン・マクレガン関連で最も好きな曲としてご紹介するのは「オール・オア・ナッシング」。シングルは2万円越えのコレクターズ・アイテムですから、ここはペラペラのベスト盤で。でも、やっぱりいいんです。

10曲目
「ラヴ・レター Love Letter」イアン・マクレガン&ザ・バンプ・バンド Ian McLagan & The Bamp Band (2014)

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晩年のパブロック的なテイストもあるバンプ・バンドは緩さが魅力です。セッションを楽しむような楽曲がいい年の取り方だなと羨ましくなります。

11曲目
「エブリシング・バット・ザ・トゥルース Everything But The Truth」ルシンダ・ウィリアムズ Licinda Williams (2014)

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エンディングですが、ルイジアナ・ローカルの姉御、ルシンダ・ウィリアムズとやっている音源です。いい味だしています。テキサス州オースティンで事故死した奥方キム・ケリガンさんをご紹介しながら、晩年はオースティンに住み着いて英国には戻らなかったことを紹介しております。

長年活動したアーティストの特集を1時間でやるのは無理がありますね。来年もやりたくなってしまいました。

次回はトミー・ボーリン特集です。お楽しみに。

番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp


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