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7インチ盤専門店雑記241「ライ・クーダーの7インチ盤」

ライ・クーダー、あまりシングル・ヒットとは縁の無い人ですよね。Wikiなどを見ると、無いわけではない。7インチ盤の時代で、海外では5枚はありそうですね。…でも少ない。それ以外に、パイオニアさんのおかげで、日本のみでリリースされたシングルが3枚ほどあるんですよね。有り難いことです。

とにかく有名なのは、ヘッダー写真の「アクロス・ザ・ボーダーライン」でしょうか。これに関しては、CMそのものの出来が非常によくて、ライ・クーダー云々ではなく、大好きです。片岡義男とのタイアップでしたね。懐かしい方も多いことでしょう。

「ゴー・ホーム・ガール」、こちらはパイオニアのステレオ・ラジカセ、Runawayという小品のCMのようですな。82年頃のものということでして、元々テレビを観る習慣があまりない高山は、MTVとベストヒットUSAくらいしか観てませんでしたから、記憶にございません。

そして、問題なのが、コレ。「ビッグ・シティ」は、ロンサム・カーボーイの後期ヴァージョンで使われたものですが、CMの内容とあまりにマッチしておりまして、いわゆる書下ろしというヤツなんですかね?如何せんこの辺りの情報は正確なものがウェブでも得られません。名盤「スライド・エリア」の国内盤LPのボーナス・トラックとして収録されているのですが、CD化されたときには外されました。従って超貴重な音源というわけで、それなりのお値段となっております。ベスト盤にも入っておりませんね。

これ、ジム・ディッキンソンとの共作曲でして、実に味わい深い、いい曲なんです。ちなみにB面は「ボーダーライン」の冒頭を飾る「634-5789」です。…ヴォ―カルはやめといた方がいいかな、と思った曲でした。この人、イラストも描いたりする多才な方ですから、まあ何でもご自分でやりたくなってしまうんでしょうかね。

ラジオ番組でライ・クーダー特集をやるとして、「7インチ盤で聴くライ・クーダー」とか面白いとは思いますが、ちょいと曲が足りない…。いや、まてよ、セッション参加している音源を集めれば一回分なんて余裕で出てきますね…。でも「ライ・クーダーのレア音源特集」にしといた方が面白いか…。いやぁ、結構悩ましいかも…。あれこれ、探し出して聴くのは楽しそうですね。


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