見出し画像

7インチ盤専門店雑記079「マイルス・アット・フィルモア」

9月28日がマイルスの命日でして、毎年聴くわけです。いろいろ普段聴かないものを引っ張り出してきます。ところが今年はどういうわけか、当日お店が激混みで、HDDプレイヤーに頼らなくてはやってられない状況だったもので、必然的にマイルス流しっぱなしになりました。そうなると、当然ながらエレクトリック・マイルスも出てくるわけです。…カフェであの混沌が延々と流れているわけです。…ひょっとして、お客さんたち、長居できなくて、お料理を召し上がったら直ぐにお帰りだったために効率がよかったか…?んじゃ、毎日エレクトリック・マイルスを流すか…、いやいやカンベンです。時々だからお付き合いできるけど、毎日は無理ですって。

決して嫌いではないんです。私はどの時代のマイルスもそれなりに好きなんです。でもエレクトリック・マイルスは、…正直疲れます。時々聴くというのがベストです。まだとっつきやすいフィルモアあたりは全然いけますよ。これなら毎日聴いていてもしばらくは大丈夫です。「パンゲア」あたりと比べたら、もう全然飽きませんから。しかし、一緒にやってた連中、神経をすり減らしたでしょうね。「お疲れ様でしたぁ!」てか。

この辺も含め、マイルスはかなり頑張ってアナログ盤も集めましたけど、あらためて思うに、これ、アナログで聴きたいですかね?音質とか云々の盤じゃないし、ひっくり返すときに結構集中力が途切れます。一昨日、混沌としたエレクトリック・マイルスを延々と聴いて、意外に心地よかったのは音が途切れないという部分が最大要因かとも思うんです。これ、デジタル音源でリピートかけて、何時間か続けて聴いた方が面白いかもしれない、などということを考えてしまったんですけど、…やめときますかね。スタッフさんとか嫌がりますね。…一人で作業するときとかに試してみますか。…カミサンは大丈夫そうだな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?