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7インチ盤専門店雑記198「セ・ラ・ヴィ」

ロビー・ネヴィルの「セ・ラ・ヴィ」を憶えていらっしゃいますか?1986年にビルボードで2位まで行った大ヒット曲です。彼はその後も中ヒットを4~5曲トップ40に送り込み、80年代後半の時代を象徴するアーティストの一人だったように思います。…でも、どうも裏方志向が強いのか、楽曲提供などの方に行ってしまいまして、アルバムも3枚まで、1991年のサード・アルバムでシーンから消えてしまいます。

ところが、1996年、松田聖子さんとデュエットした「I'll Be There For You」が売れまして、「おや、生きてたのか」と思ったものでした。後々、松田聖子さんのプロデュースなどもやっていることを知りますが、やはりその後は音沙汰なしという感じです。

特別好きでも嫌いでもないアーティストなのですが、どうも「セ・ラ・ヴィ」だけは耳に残っておりまして、この言葉を聴くと、グレッグ・レイクの歌声よりもこちらを思い出してしまうほどです。そういえば、「I'll Be There For You」を聴いたときも、「ボン・ジョヴィのカヴァーか?」とか思ったものでした。…この人、言葉選びのセンスがイマイチなんですかね?

「セ・ラ・ヴィ」は典型的なシンセ・ポップ・チューンでして、実にダンサブルと申しましょうか、カラダが動いてしまうような曲です。リズムなどは非常にシンプルで、さほど難しいことはやっていないのですが、メロディは意外に複雑です。ポップというのとも違って、妙に後引くものです。ある種の脳内ループ系なんでしょうか。ティーンエイジャー向けのポップスでも作らせたら上手そうです。

正直なところ、タイトル通り私の人生とは全く接点がないような曲なのですが、久々耳にしてしまい、あのサビの部分の「セー・ラ・ヴィ―!」が耳に残ってしまいましてね。ついつい、「7インチあったよな」などと思ってターン・テーブルにのせたりしたもので、この2~3日あかんのです。80sのシンセ・ポップとかって、どうして脳内ループ系が多いんですかね?

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