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7インチ盤専門店雑記279「ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー」

昨日、フレディ・ローチとかの渋いオルガン・ジャズをあれこれ聴いてしまったもので、キーボードとギターの絡みがカッコイイ音源が聴きたくなってしまいまして、久々「スイング・ストリート・カフェ」にご登場願いました。年に一回程度は無性に聴きたくなる愛聴盤です。ジョー・サンプルのニュー・オリンズ・スタイルのピアノがなんだか嬉しくなってしまいます。デヴィッド・T・ウォーカーのギターと絡むこの盤は、「どうしてもっとこの手の盤を作ってくれなかったかなぁ」と残念になってしまいます。本当に素晴らしい盤です。

この盤の1曲目、レイ・チャールズのカヴァー「ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー」なんですが、これが絶妙でして、オリジナルよりも好きだったりします。ちなみに一昨日、ラジオ番組の収録だったんですけど、「フェスの季節に聴くライヴ盤」という特集でして、その中でハンブル・パイの「ハレルヤ~」をかけたんです。名盤ライヴの特集ですから、「ロッキン・ザ・フィルモア」登場ですよ。Side Dは2曲ともレイ・チャールズのカヴァーなんですが、終盤にこんなの持ってくるあたり、スティーヴ・マリオットという漢も相当の好き者ですな…。

ハンブル・パイの「ハレルヤ~」を聴いているとき、ディレクター氏が「柳ジョージはハンブル・パイのスタイルのまんまだ」とおっしゃってまして、あらためて「あったな、そんなテイク」と思い、先程、ごそごそごそごそ…柳ジョージの盤を漁ってしまいました。店の中に10枚以上ありましたが、出てきません。調べてみたら、「Road Show」というライヴに入っていたり、「バーボン・タイムス」という5枚組CDにも入っていたり…。

スタジオ内でも「ありますねぇ」と返事したんです。確かに聴いたことがある…はず。でもこのライヴもコンピも持ってません。…でも、知ってる。YouTubeで確認もしましたけど、確かにコレ、随分聴いた気がするんですよ。モヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤ…。そしてふと思い出す、カセットテープの感触。出てくる情景は運転席…、間違いなし、レンタル・レコードか何かでカセットにおとして、クルマの中でさんざん聴いたものでした。…次に大好きな「酔って候」が出てくるんだ…。あったねぇ…。

柳ジョージ版は、フル・ライヴはアップされていますけど、一曲のみは、レイ・チャールズと一緒にやっている高速ヴァージョンだけなんですね。

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