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7インチ盤専門店雑記186「マデリン・ペルー」

カフェのBGMでかかることの多いマデリン・ペルー姐さんです。多分ベスト5には入るかな。まあ、この人の声が好きでして、初期は21世紀のビリー・ホリデイなどと言われておりましたが、音楽傾向がかなり変わりまして、ジャズからどんどん遠ざかっておりますから、だんだんそういうことは言われなくなりました。

でもこの声を聴けば一瞬にして誰か分かるほどの個性ですから、演奏がどうのじゃないんですけどね。枯れた音のアコギとの相性もよろしくて、結局新盤が出れば買いますし、コラボ音源とかもすべてあたってはおります。それでも彼女に関しては情報が少ないです。もう少しプロモーション、頑張って欲しいです。

何はともあれ、ヘッダー写真のセカンドです。冒頭の「Dance Me To The End Of Love」です。レナード・コーエンのカヴァーですが、これがもう彼女のオリジナルにしか聴こえないようなハマり方です。CDシングルまで見つけ出して買ったほどです。…これ、高山的には相当レアな行動です。ノラ・ジョーンズも同様ですが、滅多にやりません。一応MoFi盤のおかげで、アナログで聴くことはできたんですけど、MoFiはお高いですからねぇ…。

ちなみに、当然ながらいい音で鳴ります。ヴォーカルのざらっとした感じがCDとは違うので、やっぱり分かる人が作っているんだなぁと思わせます。

この人の音楽はハーモニカの音と相性がいいのか、その後のアルバムもどれも好きですが、このウィリアム・ギャリソンという方とのコラボ盤の数曲が結構気に入っております。そうなると他にこの手の音源はないかと探すわけですが、一つだけ、トゥーツ・シールマンスのアルバムにゲスト参加しておりまして、これが結構豪華ゲストに名を連ねておりますから、海外での評価は日本よりはまともかと思ってしまいます。でもちょっと頑張って歌っている印象があって、イメージとは違いました。

まあ、妄想レベルですが、ウクレレ奏者ジェイク・シマブクロの「ジェイク・アンド・フレンズ」に参加してくれていたらなぁと思ったりしたものでした。「ジェイク・&フレンズ」メチャクチャいいアルバムです。豪華ゲストだけで買いましたけど、ジェイク君本人に対する認識を新たにしました。


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