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7インチ盤専門店雑記249「Nashville West」

昨日のディラーズあたりのことを考えると、まだまだ日本人向きではない盤がありそうだなと思い、レコード・ラックを漁っておりました。まあとにかく、カントリー・ロックやルーツ・ロックは一時ハマっておりましたし、基本線として押さえておくかと思い、データベース片手に随分買い漁りました。カントリー系のアーティストの盤は、CDに切り替わった頃にはもうあまり見かけなくなってしまったのですが、廃棄されてしまったんですかね?70年代から80年代初頭の頃まで、中古レコード店の廉価盤ボックスといったら、カントリー系がいっぱい詰まっていたようにおもうんですけどね。

ナッシュヴィル・ウエストはクラレンス・ホワイトやジーン・パーソンズ、ギブ・ギルボーあたりの名前が書かれているので、見つけた時は「ひょっとして好きなタイプか?」と思ったのですが、聴いてみたら、かなりカントリー寄りで、好みの枠から少々はみ出ておりました。エレキ・ギターの音が前面に出ているので、まだ聴きやすいんですけどね。60年代末のカントリー・ロックがまだ新しい音楽で、かなり勢いがあった時代のテイストはあります。この盤は84年頃にリリースされた再発盤で、ジャケットまで変える必要があったのかと思いますが、このバンド、1枚しかリリースしてませんからね。

ただディラーズとかと違って、こちらはバーズやらブリトーズがお好きな方にはアピールしますよね。メンツもいいですし、如何せん幻盤として、80年代初頭頃はかなり探されていた盤だと思います。どういう要素が日本人ウケするかという部分は言葉にできるほど明確ではありませんが、ウケそうですね。

何と申しましょうか、この辺を聴くと、アメリカという国の大きさを実感してしまうんですよ。ナッシュヴィルという地名を聞いただけで、自分なんぞは少し腰が引けてしまいます。ニュー・オリンズやシカゴはそんなことないんですけどね。どうもナッシュヴィルとメンフィスはアカンです。日本にまで伝わってない深い部分の情報が、恐ろしく大量にあるように思えてならないんです。

とにかく自分の中で線引きしておきたいんです。ラジオ番組の素材になるアーティストか否か、あらかじめ仕分けしておきたいんです。自宅のレコード・ラックはちょいと枚数が多すぎて、必要なものを探すのに時間がかかるんです。もちろん原則的にファミリー・ネームのABC順に並んでいるはずなんですけどね…。

主だった盤はお店に行っておりまして…

ナッシュヴィル・ウェストの盤の近くに、マリア・マルダ―の盤がごそっとありましてね。マイナーな盤まで結構揃っております。これこれ、といったところで、マリア・マルダ―は近いうち特集をやりたいなぁと思ったんですけどね。ナッシュヴィル・ウェストは、…オン・ザ・ラインですかね…。抱き合わせる相手探しからですね。

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