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7インチ盤専門店雑記206「アメリカン・クラシック」

アウトロー・カントリーとか言われるウィリー・ネルソンですが、1933年生まれですから、89歳ですか。4月には90歳になってしまいますね。昔から爺さん的容貌だったので、年齢を考えたことがありませんでした。

2009年の「アメリカン・クラシック」、ノラ・ジョーンズとダイアナ・クラールがフィーチャーされており、これはアナログで買わねばとなりました。届いてビックリ、ブルーノートからのリリースでして、「もう何でもアリ」と呆れもしました。まあその傾向はさらに加速するんですけどね。

歴史が短い故に一部のアメリカ人は歴史とかクラシカルなことに妙な拘りを持っていらっしゃいまして、中国とかには及ばないものの、自国の歴史を楽しむ感覚を普通に持っている日本人には少々難解な部分でもあります。ただ、こういったウィリー・ネルソンのような人たちの音楽を聴くと、「いいじゃん」となるわけで、まあ奴隷解放の歴史だのそういったネガティヴな部分はあるにせよ、アーリー・アメリカンを楽しむ感覚はアリかなとも思います。特にインテリアなどの世界では、アーリー・アメリカン・テイストは結構好まれますからね。ウチのカミサンも好きです。

今晩、江東区砂町文化センターの「レコードの魅力」講座の第4回最終回でして、「21世紀に聴くべきアナログ」などといったことを語らねばなりません。90分なんてあっという間なので、「まだまだあるなあ」という感覚が絶対的に払拭できないまま当日となってしまったのですが、今現在最大の後悔が、この辺をあえて外したことだったりします。…語り易いという程度でもありますけどね。

ノラ・ジョーンズをフィーチャーした「ベイビー、イッツ・コールド・アウトサイド」、大好きなテイクです。


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