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7インチ盤専門店雑記141「R.I.P.クリスティン・パーフェクト」

今年最大の衝撃でしょうか。最近は多くの訃報に接するので、誰かが亡くなったという記事などを見ても、以前ほど驚かなくなってしまった気がします。それでも、SNSでクリスティン・マクヴィの追悼メッセージを目にしたときは、さすがに茫然としてしまいました。残念です。あの優しい、温もりのある声が好きだった人は多いのではないでしょうか。私も大好きでした。

フリートウッド・マックのヒット曲の半分は彼女が作ったものですから、あの人気バンドの中でも大きな影響力があったのだろうとは思います。スティーヴィー・ニックスより5歳上でしたから、どうしても落ち着いた印象を持ってしまいます。ピーター・グリーンがいた時期のマックとクリスティンがいた時期のマックは両方とも好きなのですが、やはり別のバンドです。

ダニー・カーワン、ボブ・ウェルチ、そしてクリスティン・マクヴィがフロントを務めた時期のアルバムも好きですが、商業的には成功したとは言えません。だから中古盤市場でもレア盤扱いとなってしまいます。70年代後半、「ファンタスティック・マック」がロングラン・ヒットしている頃、「噂」が爆発的に売れた頃のレコード店店頭には、ついで買い狙いか、この時期の盤もしっかり揃えて売られていましたから、それなりにプレスはされていると思うんですけどね。

ブルース・バンド期のものの方が、日本ではレアだったように思います。「英吉利の薔薇」などは廉価盤シリーズで出たときにしっかり入手しましたが、見たことなかったです。再発のおかげで状態のいいものが手元にありますが、オリジナル盤はそりゃあレアでしょうよ。それこそ、一旦氷河期を迎えたアナログ盤が2005年頃から復活してきた頃、ブルース・バンド期のアルバムを店頭で見かけるようになり、ビックリしたものです。お安い時に買い集めておきましたから、レア盤も含め、フリートウッド・マック関連のアルバムは揃っていますが、ボブ・ウェルチあたりまでを想定した主要メンバーのソロも含めると、完全制覇は結構大変なのではないでしょうか。

ボストン・ティー・パーティのライヴ盤はジャケット違いも含めると凄いことになります
コンピ等もレア盤が多い人たちです

そんな中でも、「フューチャー・ゲーム」という1971年のアルバムがかなり好きでした。今ではほとんど針を下すことはありませんが、愛聴盤でしたね。特にクリスティンが書いた「モーニング・レイン」と「ショウ・ミー・ア・スマイル」が好きでしたね。

裏ジャケのメンバー写真では、ジョン・マクヴィだけがペンギンの写真になっているあたり、ウケました。メンバー・チェンジの履歴がしっかり記されているんですけど、この時点では後々のメンバー・チェンジしまくりバンドになることは想像つかなかったでしょうね。でも、いいバンドです。

R.I.P. クリスティン・パーフェクト a.k.a. クリスティン・マクヴィ。

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