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7インチ盤専門店雑記546「The New York of Bob Dylan & John Lennon」

2007〜08年頃にリリースされたDVD4枚組ですが、音楽モノではありません。観光ガイド的なアーティストの足跡などの名所ツアー映像です。ボブ・ディランは140分、ジョン・レノンは300分といったボリュームです。リージョンコードは0ですから問題なく視聴できます。

まずお断りしておきますが、面白いものではありません。勉強になりました的な動画です。私の場合、限られたアーティストの話ですが、インタビュー動画もしっかりコレクションしております。別に何かしら目的があるわけではありません。でも音楽だけ聴いているより深堀りした気分にはなれます。

英会話のテキストがつまらな過ぎるときには非常に有効です。テキスト素材は一方がしゃべり終えてから相手がしゃべり出すという、現実にはあり得ないものですからね。こういったものは両方が被って同時にしゃべったりするので、現実的です。脳ミソのレスポンスをよくするのに実は効果的です。

では英会話の勉強として観たのかと言われると、そうでもなくて、ネイティヴ・スピーカーのスピードに慣らすときに活用しておりました。公式訪問団の通訳として付く日の前日に、肩慣らしならぬ耳慣らしとして観たりするわけですが、実際はそんな余裕はなくて、一週間前から睡眠導入薬的に使う程度です。…案外効きます。実際は飛び交いそうなテクニカル・ターム、すなわち専門用語を確認しておければ安心材料といった程度です。こういったものが役立ったという印象は持っておりません。

お店では100インチ・スクリーンにウォーキング動画やドライブ・レコーダー動画を流しっ放しにしているのですが、ボーッと眺めている分には案外快適なんです。時々は著作権切れの古いフランス映画を流してみたり、あれこれ試してみましたが、使えるものは意外に少ないんです。エログロ要素が無いということも大事だったりしますし、下手が撮ったウォーキング動画でターンが早いものは船酔い的に気持ち悪くなったり、いろいろ難しいんです。リスボンの爆走路面電車が予想以上に速くてハラハラしてしまったり、笑えるものもあります。

ボブ・ディランとジョン・レノンゆかりの地を訪ねるニュー・ヨーク・ガイド、音が出てなくても案外楽しめます。



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