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7インチ盤専門店雑記118「ロケットマン」

エルトン・ジョンの伝記映画のタイトルにもなっている、彼の代表曲です。でも7インチ・シングルは意外なほどレアです。「僕の歌は君の歌 Your Song」だって、意外なほどレアです。状態がいい盤を見つけようとすると、それなりの資金か期間が必要になります。ウチでもそれなりの値札がついております。…これ1枚しかないもので。

これ、価格改定盤です。写真左下に金色のシールが見えますね。400円時代のプレスですが、500円に値上がりしたときにシールを貼って対応した盤です。一応初期盤として取り扱います。

70年代前半のエルトン・ジョンは名曲を大量生産しました。どれも好きな曲ばかりで、予備もかなりの枚数あります。「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」や「クロコダイル・ロック」あたりはプレス枚数も多かったのか、中古盤市場に状態のいいブツが大量に出回っております。お安いです。従って曲によって、猛烈な落差があることになります。しかもコレクターとまで行かなくとも、集めている方が少なからずいらっしゃいます。難しいパズルに挑戦みたいな状況です。

クイーンに続いて伝記映画の話を目にしたとき、「まだ生きとるやん」と思われた方、多かったのではないでしょうか。もちろん私もそう思いました。言い方が悪いかも知れませんが、亡くなってからでないと評価は固まりませんって。誰が1997年にもなって、エルトン・ジョンが至上最も売れたシングルを作るなんて想像できたでしょうか。しかも理由が理由ですよね。生きていればそういうことが起きるわけですから、存命人物の伝記映画はやめといた方がいいです。

昔、門前仲町にタカノというジャズ喫茶がありまして、そこの親父さんが言ってました。「この人も死にましたから、ようやく評価されます」と。今になって、おっしゃっていらしたことの意味が理解できました。

「ロケット・マン」は、今では別の使われ方もある言葉です。あれ、とても不快です。この曲が蔑まれているようで、凄く嫌な気分になります。






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