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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 051:作者が気になる曲特集

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第51回(2022年9月16日(金)20時~
(再放送:9月18日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週のお題は「作者が気になる曲」の特集です。

1曲目
「Wild Thing」The Troggs (1966)

まずは有名なところから、ジミヘンやジェフ・ベックもカヴァーした「ワイルド・シング」ですが、実はトロッグスもカヴァーだということ、ザ・ワイルド・ワンズと言うバンドがオリジナルだということ、作者はチップ・テイラーという人物で、「ミッドナイト・カーボーイ」のジョン・ボイトの弟さん、アンジェリーナ・ジョリーの叔父さんなんですね。


2曲目
「Try (A Little Bit Harder)」Big Brother & Holding Co. (1972)

ジャニスの人気曲「トライ」はチップ・テイラーとジェリー・ラゴヴォイの共作なんです。ジェリー・ラゴヴォイは、ローリング・ストーンズがカヴァーした「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」の作者ノーマン・ミードと同一人物でして、ジャニスが彼の曲を4曲も取り上げているということなんです。


3曲目
「Peace Of My Heart」Big Brother & Holding Co. (1972)

こちらはジェリー・ラゴヴォイとバート・バーンズの共作。バート・バーンズは「ピース・オブ・マイ・ハート」以外に「ツイスト・アンド・シャウト」「ヒア・カムズ・ザ・ナイト」「ハング・オン・スルーピー」「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」「ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー」「アンダー・ザ・ボードウォーク」といったあたりの作者だとご紹介しました。


4曲目
「Don’t Shed A Tear」Paul Carrack (1987)

ここからはエディ・シュワルツというカナダ人作曲家の曲を続けてご紹介します。まずは音が無茶苦茶よくてビックリした、マイク&ザ・メカニクスなどのヴォーカルを務めるポール・キャラックです。アメリカ向け1stシングルですがB面は英国向け1stシングルという贅沢な仕様の国内盤です。


5曲目
「The Doctor」The Doobie Brothers (1989)

エディ・シュワルツの2曲目、一旦解散したドゥ―ビー・ブラザーズが1989年に活動再開するときの元気印のシングル曲です。


6曲目
「Hit Me With The Best Shot」Pat Benatar (1980)

これもエディ・シュワルツの曲です。昨今銃乱射事件などの悲劇が続く中で、「今、この歌詞の曲は歌えない」と、宣言した曲です。銃による悲劇が無くなることを祈念してかけておきます、ということです。


7曲目
「I Need A Lover」Pat Benatar (1979)

パット・ベネターのファースト・アルバムに収録されていたちょっと意外なカヴァーということでご紹介しました。ジョン・クーガー・メレンキャンプ作の曲です。庶民的な人と言う程度にしか共通点が見いだせないと、また失礼なことを申しております。


8曲目
「Ain’t Too Proud To Beg」The Rolling Stones (1974)

これまでブルース・カヴァーの面白い曲は多くご紹介してきたが、ここでは黒人ヴォーカル・グループの曲のカヴァーを紹介するとして、テンプテーションズのカヴァーを2曲取り上げました。まずはローリング・ストーンズです。「イッツ・オンリー・ロックンロール」からのシングルカットですが、ミック・テイラーは参加しておりません。ビリー・プレストンがいい仕事をしています。


9曲目
「(I Know) I’m Losing You」Rod Stewart (1971)

テンプテーションズ・カヴァー2曲目はロッド・スチュワートです。


10曲目
「Signed, Sealed, Delivered I’m Yours」Peter Frampton (1977)

英国人ロッカーによる黒人さんの曲のカヴァーをもう一曲、スティーヴィー・ワンダーの名曲をピーター・フランプトンがカヴァーしたテイクです。奥さんとお母さんまで作曲者にクレジットしている事情などを話しました。


11曲目
「Beck’s Bolero」Jeff Beck (1966)

この曲の作者はジミー・ペイジになっています。しかも演奏しているのが、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ニッキー・ホプキンス、キース・ムーンという初期構想段階のレッド・ツェッペリンのメンバーが揃っているわけです。


12曲目
「Plynth」Jeff Beck (1969)

この曲の作者としてクレジットされているのは、ニッキー・ホプキンス、ロン・ウッド、ロッド・スチュワートの3人です。あまり曲をかかないベックはいいようにやられているんじゃないのと、またまた失礼なことを申しております。


13曲目
「Wild Thing」Jeff Beck (1986)

ラストは1曲目にご紹介した「ワイルド・シング」のベック・カヴァーです。時代が違えばと申しましょうか、同じ曲のカヴァーでもここまでテイストが違うと、また面白く聴けてしまいます。


次回は秋風が吹く頃に聴きたい曲特集です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp

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