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7インチ盤専門店雑記088「ジャコパス」

「ジャコパスの好きな音源は何?おススメは?」…結構よくきかれる質問です。ジャコ・パストリアスご本人のリーダー・アルバムは理解が追いついていないのか、さほど好きなものがありません。やはり即答「ウェザー・リポートですかね~」ですよね。アナログ盤がいつでも取り出せる「ヘヴィ・ウェザー」は当然ながらのオススメです。それからジョニ・ミッチェルの「ミンガス」、ジョニは、パット・メセニーも加わったライヴ盤「シャドウズ・アンド・ライト」もいいですよね。カフェでBGM的に流していてもいいですし、テクニックを聴こうとスピーカーの前で正対して聴くもよし、万能と申しましょうか、重宝します。

でも内心「『ライヴ・イン・ニュー・ヨーク・シティ』もいいんだよな~」と思っているわけです。一連のCDですが、デザイン的に統一感はないし、ブートレグかいなと思いたくもなりますが、コレがいいんです。HMVでもフツーに売っているし、どうせ権利関係とかクリアじゃない音源なんだろうなと思いますけど、まあオフィシャルなアルバムよりも、こちらの方がはるかに面白いと言うと失礼ですかね。私個人的には、断然こちらがおススメだったりします。

ハイラム・ブロックのギターも、ケンウッド・デナードのドラムスも、個人的には大好きですから、このあたりの音源は無茶苦茶楽しめます。特にVol.1とVol.6の「Punk Jazz」と銘打っている2枚、それからトリオの演奏がやはり好きですかね。さすがに音質云々ではなく、テクニックが聴きたくて聴くリスニング・スタイルです。

エレべに関しては、フレットレスよりもラウンドワウンドのゴリゴリした音の方が好きなので、ジャコパスの音は好みではありません。でも気持ちいいほどに上手いし、バランス的にベースが前面に出ていてよく聴こえるミキシングは嬉しくなります。多くの音源で、もう少しベースの音が大きかったらなと思うわけで、地響き的な低音は好まないものの、引き締まったゴリゴリの低音はウェルカムなんです。

7インチ盤専門店とかやっていると、この辺の音源は遠い存在となってしまいますが、実際のところ結構好きですし、CDならいっぱいネタはあるんですけどね。お掃除ついでに聴き始めたら、こりゃ止まりません。しばらくCDネタが続きそうですね。つまるところ、1990年代以降の音源や、アナログでは入手が難しい音源の話題などという程度ですけどね。


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