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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 003:7インチ盤でジャズ

さらまわし・どっと・こむ -The Vinyl Paradise-
第3回(2021年10月15日(金)20時~
(再放送:10月17(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週のお題は「7インチ盤でジャズ」、noteではおなじみのテーマですが、これをラジオでやってみようというものです。全曲7インチ・シングルでお届けしました。

1曲目
「危険な関係のブルース No Problem」アート・ブレーキ―とジャズ・メッセンジャーズ Art Blakey &The Jazz Messengers (1960)

シネ・ジャズの代表的な一曲。映画とジャズが密接な関係にあった時代、文句なしに恰好よい曲です。アート・ブレーキ―ですので、後半ドラム・ソロが入るわけですが、シングルでもしっかりやっておりまして、果たして必要か否か…。

高山が生まれた1960年という年がどんな年だったか、ジャズの名門誌「スヰング・ジャーナル」の巻頭特集などを見ながら少々語りましたが、まあ編集者の熱量がもの凄くて圧倒されます。

2曲目
「死刑台のエレベーターのテーマ 」マイルス・デイヴィス Miles Davis (1957)

シネ・ジャズ2曲目はマイルスの定番「死刑台のエレベーター」です。ライヴでやったんですかね?このディープなエコーがジャズと言うと嫌がるジャズ・ファンは多いかと思いますが、これも絶対的にジャズ!7インチ盤が直前に売れてしまい、代用盤でかけましたが、まあこの音はワン・アンド・オンリー。ぜひともアナログで聴きたいものです。

3曲目
「アルフィーのテーマ Alfie’s Theme」ソニー・ロリンズ Sonny Rollins (1966)

シネ・ジャズをもう一つ。ソニー・ロリンズの大ヒット曲です。7インチ盤ではわりと一般的と申しましょうか、たくさん出回っているタイトルです。でも状態のいいものがあるわけではありません。55年も経っていますから、この盤もノイズがかなり聞こえますが、お許しを。

4曲目
「ソング・フォー・マイ・ファーザー Song For My Father」ホレス・シルヴァー五重奏団 Horace Silver Quintet (1965)

ブルーノートの7インチ盤そのものが相当レアですが、それもものによりまして、リー・モーガン「ザ・サイドワインダー」あたりはそれほどでもありません。この盤は相当にレアかと思われます。お値段も相当なものになっております。イントロはスティーリー・ダンかと思わせるものですが、あれはスティーリー・ダンの方がジャズ愛を示したまででして、その辺を少々語りました。聴き比べると面白いですよ。

5曲目
「わが心のジョージア Georgia On My Mind」ウェス・モンゴメリー Wes Montgomery (1968)

オクターブ奏法がかなり恰好よい好例なのですが、ウェスはやはり支持が分かれます。フュージョンのはしりのような曲、例えば「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」などは、7インチ盤でもポピュラーですが、それほどのお値段にはなりません。いいと思うんですけどね…。いい音で聴きたい人です。

6曲目
「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート On Green Dolphin Street」マイルス・デイビス・セクステット Miles Davis Sextet (1958)

「1958 Miles」収録曲です。つまり70年代になって編集盤でリリースされた音源です。ビル・エヴァンスのピアノを7インチ盤でとなると、この辺に頼るしかありません。彼は7インチ盤をリリースしたのでしょうか?全然見かけません。それにしても名演です。ビル・エヴァンスのフィリー・ジョー・ジョーンズをフィーチャーした盤も最高です。甲乙つけがたいと言うべきでしょうか。

7曲目
「イパネマの娘 The Girl From Ipanema」スタン・ゲッツ楽団・アストラッド・ジルベルト Stan Getz Astrad Gilberto  (1965)

映画「クレイジー・ジャンボリー」のサントラ盤からのシングル・カットです。ご本人たちも出演しているということですが、DVD化されていないようです。あまりにも面白くない映画らしいですが、観てみないことには…。

8曲目
「ザ・キャット The Cat」ジミー・スミス Jimmy Smith (1964)

オルガン・ジャズと言えばコレ。この曲も映画「危険がいっぱい」で使われた曲です。ジミー・スミスのオルガンもアナログで聴きたいものですが、特に45回転となると、音圧高めで一層気持ちよく鳴ってくれます。ジミー・スミスはジャズともブルースともつかない売り方をされていましたから、「ガット・マイ・モジョ・ワーキン」などといった曲の7インチ盤も結構出回っております。

9曲目
「スリー・ブラインド・マイス Three Blind Mice」アート・ブレーキ―とジャズ・メッセンジャーズ Art Blakey & The Jazz Messengers (1962)

エンディングですが、カーティス・フラーが加わって3管になったときのジャズ・メッセンジャーズ、ファンキーとも違ってちょっとゴージャスな感じです。そのカーティス・フラー作のこの曲も人気があります。7インチ盤も33回転盤も、途中でぶった切ってしまう45回転盤もどちらも結構出回っております。面白いことに、この曲に関しては音質がさほどかわりません。

次回は7インチ盤で聴くサザン・ロックを予定しております。お楽しみに。

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