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7インチ盤専門店雑記004「涙のイエスタデイ」

「涙のイエスタデイ Holdin' On To Yesterday」アンブロージア Ambrosia (1975)

名バンド、アンブロージアのデビュー曲です。アメリカでも面白いプログレが出てきたかと思ったものですが、直ぐにAOR方面に軌道修正してしまいました。この曲はプログレ臭は微塵もないバラードですけどね。ファースト・アルバムとピラミッド型のセカンド・アルバムはなかなかよくできたアメリカン・プログレです。

とにかく「涙のイエスタデイ」手に入れるのに随分苦労しました。いただにこのテープ跡ありの見本盤しか見たことがありません。かなりレアだと思います。大好きな曲なので、あまり売る気がないという値札がついております。

ギター、ヴォーカルのデヴィッド・パックはカンサスやらアラン・パーソンズ・プロジェクトあたりと共同作業がある人間ですが、気になるのはベースのジョー・プエルタで、ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジの創設メンバーで、初期ヒット連発時の中心メンバーですね。シーナ・イーストンのバックでも演奏しております。

ちなみにブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ、オーディオ・イベントでよく使われる超高音質録音です。No.1になった「ザ・ウェイ・イット・イズ」はもうグレイテスト・サウンドです。加えてNo.4までいった「マンドリン・レイン」も凄い。そして最初のシングル「エブリ・リトル・キス」は72位と不発だったのですが、2曲大ヒットが出た後に再度シングル・リリースします。その時は全米14位、頑張りました。そしてこれも素晴らしい音質です。この曲を聴くと、どうしてもジョー・プエルタとアンブロージアを思い出してしまいます。侮れませんな、ホント。

「ザ・ウェイ・イット・イズ」も大好きな曲なんですけど、こっちの方が売れてもおかしくなかったんじゃないかなと思う曲です。


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