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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 076:フィーチャリング・ジェフ・ベック特集

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第76回(2023年3月10日(金)20時~
(再放送:3月12日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週は「フィーチャリング・ジェフ・ベック特集」です。1月10日に亡くなって2カ月が経ちました。追悼特集とすると、かけたい曲が多すぎて絞れないので、ジェフ・ベックに関しては何回かに分けて聴くかということで、まずジェフ・ベック名義やジェフ・ベック・グループ名義のもの以外でもいいものはあるぞという特集です。

1曲目
「Rock ’N’Roll Jelly」Stanley Clarke (1978)

まずはこの人でしょう。1978年の「モダン・マン」というアルバムからいかにもな曲です。

2曲目
「Lonely At The Top」Mick jagger (1985)

このアルバム、裏ジャケが好きなので、こちらの画像も載せておきます

ミック・ジャガーですが、80年代のローリング・ストーンズはミック・ジャガーとキース・リチャーズの関係がギクシャクしておりました。ミック・ジャガーは85年の「シーズ・ザ・ボス」と87年の「プリミティヴ・クール」2枚の豪華メンバーのアルバムをリリースしております。2枚ともジェフ・ベックが大々的にフィーチャーされております。まず、「シーズ・ザ・ボス」らのシングルは「ジャスト・アナザー・ナイト」でしたが、ここではアルバムの冒頭を飾る「ロンリー・アット・ザ・トップ」をご紹介しました。リード・ギターがジェフ・ベック、サイド・ギターはザ・フーのピート・タウンゼント、キーボードがハービー・ハンコックです。アルバムのプロデュースはビル・ラズウェルとナイル・ロジャースがやっていますが、この曲はビル・ラズウェルの方です。作者はミック・ジャガーとキース・リチャーズの共作でして、ミックのソロで唯一のジャガー/リチャーズものですが、後にキース・リチャーズが「美味しいところをソロに持っていかれた」と愚痴っている曲です。

3曲目
「Catch As Catch Can」Mick Jagger (1987)

「プリミティヴ・クール」はユーリズミックスのデイヴ・スチュワートがプロデュースしています。シングル・カットされたのは「レッツ・ワーク」でしたが、ここではアルバム未収録で「レッツ・ワーク」の12インチ・シングルのB面に収録されていた曲をご紹介しました。タイトル通り、手当たり次第にいいメンツでやっております。

4曲目
「Cat Moves」Cozy Powell (1981)
5曲目
「Hot Rock」Cozy Powell (1981)

コージーは81年に「ティルト」という自己名義のアルバムで、ジェフ・ベックやゲイリー・ムーアをフィーチャーして叩きまくっております。ジョン・クックのキーボードの音がどうにも好きになれませんが、ギターはいかにもな曲です。

6曲目
「My World Is Empty」Vanilla Fudge (1984)
7曲目
「Jealousy」Vanilla Fudge (1984)

ヴァニラ・ファッジの84年の「ミステリー」というアルバムをご紹介しました。再結成後のヴァニラ・ファッジですが、ティム・ボガートとカーマイン・アピスの二人はちゃんとおります。従って、ベック・ボガート&アピスにマーク・ステインのキーボードが加わったような構成の楽曲があるということなんです。クレジットでは「ジェイ・トード」となっておりますが、聴けば分かるジェフ・ベックです。シュープリームスの「マイ・ワールド・イズ・エンプティ・ウィズアウト・ユー」のカヴァーと、もう一曲をご紹介しました。

8曲目
「Infatuation」Rod Stewart (1984)

第1期ジェフ・ベック・グループに在籍したロッド・スチュワートとのコラボでは1985年の「フラッシュ」に収録された「ピープル・ゲット・レディ」がヒットもしましたから有名ですが、他にもあることはあります。84年のロッドのアルバム「カムフラージュ」ではジェフ・ベックが3曲でフィーチャーされております。ここではそのうちの1曲シングル・カットされた「お前にヒート・アップ インファチュエーション」をご紹介しました。

9曲目
「Happenings Ten Years Ago」The Yardbirds (1966)
10曲目
「Stroll On」The Yardbirds (1966)


ヤードバーズ。これはフィーチャリング・ジェフ・ベックという特集でやるべきかどうか散々悩みましたが、やはり「ハプニングス・テン・イヤーズ・タイム・アゴ―」ここで紹介することにしました。1966年の音源なんですが、如何せん、ジェフ・ベックとジミー・ペイジの両方がおります。めちゃくちゃ面白いです。しかも「幻の十年」というシングル・カットされた曲は、これジェフ・ベックとジミー・ペイジのツイン・リードというスタイルでやった唯一の曲です。しかも、ジミー・ペイジのニュー・ヤードバーズ構想すなわちレッド・ツェッペリンに繋がっていく原点がここにあるわけです。しかも、この曲に関してはベースがポール・サミュエル・スミスではなく、お友だちのジョン・ポール・ジョーンズがサポートに入っているんです。しかもいい曲です。
もう一曲、「欲望/ブロウアップ」というサイケな映画ではヤードバーズの演奏シーンが出てきますが、そこでもジェフ・ベックとジミー・ペイジ両方がステージにおります。アンプの調子が悪くて頭にきたジェフ・ベックがギターを叩き壊すという演技をしておりますが、素人演技です。この時やっているのが、「ストロール・オン」です。この2曲は「ヤードバーズ1966」という編集盤が2018年に出まして、猛烈にいい音で鳴ります。

11曲目
「Barabajagal」Donovan (1968)

ジェフ・ベックのゲスト・アピアランス、フィーチャリング音源の最初の一歩がドノヴァンです。この人はヒット曲「サンシャイン・スーパーマン」ではジミー・ペイジをフィーチャーしておりました。他にも第1期ジェフ・ベック・グループを丸ごとバックにつけた音源もあります。要はロン・ウッドやニッキー・ホプキンスもいるよということでこの曲をご紹介しました。B面もジェフ・ベック・グループとやっている「トル―ディ」という曲です。要チェックです。

12曲目
「Rockin’ At Midnight」The Honeydrippers (1984)

ラストはレッド・ツェッペリンのヴォーカリスト、ロバート・プラントのバンドと言っていいのでしょうか、ハニードリッパーズ、1984年の「ヴォリューム・ワン」というミニ・アルバムから「ロッキン・アット・ミッドナイト」をご紹介しました。

次回は80sサントラ特集です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp


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