COVID-19と我が家への影響(3):自己隔離生活開始

4月6日(月):宿泊先とチケット手配

明日にも移動したい、と朝一番に上司に連絡。すぐにOKの返事をもらったのでAirbnbでアパートを確保し移動のフライトも予約した。定期的に配達されてくる郵便なども止めた。あとはごみ出し。食料品なども買い占めが出るかも?というような雰囲気だったのでここ数日買い物をしてしまっており、しかも夫はインスタント食品などがあまり好きでないので作り置きしよう的な流れだったため、根菜や青果なども冷蔵庫にあった。段ボールにつめた新生児用グッズは実家に送り、その他スーツケースには入らなかったものも段ボールにつめて、こちらはアパートに送る。夫は仕事で使う書籍などもつめていて大変そうだった。

4月7日(火):移動

娘を午前中だけ保育園に預け、最後の整理整頓。産後まで戻らないかもしれないと思うといろいろと神経をつかう。戸締りもそうだし、ガスの元栓締めるとかブレーカー落とすとか。お隣さんにも伝えておいた。娘を迎えに行って午後いちに空港へ。移動のシミュレーションをしたときに一番の密閉空間になるのが空港までのバス(70分)だったが、驚くほど空いていた。そして鴨川の等間隔の法則のように、みな綺麗に間を空けて座っていて軽く感動した。道路も空いていて、40分ほどで空港に着いてしまった。

空港もがらがら。がらがらすぎてスタッフからのサービスが半端ない。子連れ妊婦だと普段から皆が助けてくれるが、もう目が合う前からこっちの行動を予測しているかのように手を差し伸べてくれる。セキュリティから搭乗口まで乗せてくれる自動車?みたいなのにも乗せてくれた。時間があったのでラウンジに行きたいですと伝えると、ラウンジから搭乗口までも乗せてあげるから予約しておくねと。正直だれとも近づきたくないが、ありがたくサービスを受けさせていただいた…。もちろんラウンジもすっからかんだった。

ラウンジでジュースを飲みながら「今なに考えてる?」と夫に聞いた。産院で帰省を早めたほうがよいと言われてから4日め。こんなことになるとは思わなかった。出発できた安心?それとも不安?疲労?それとも…と聞くと、「ちょっとした旅行気分」とのことだった。その時、「あ、この人と一緒で良かった」と思った。一緒に乗り越えていけそうだなと。

帰省を早めること、アパート住まいにすること、などは実家にも伝えてあったのに、母は空港に来ていた。母からのメッセージに気づいたのがもう空港からタクシーに乗ったあとだったのでそう伝えたが、こういうことをされるととてもつらい。

この日の夕方、緊急事態宣言が出た。それをアパートのテレビでぼんやり眺めた。うちにはテレビがないのでニュースをテレビで見ることがないのだが、テレビってすごいな、何だかとんでもないことが起きているように放送されているな…などとぼんやり考えた。何が起こるんだろう、私たちのような移動が感染を拡めるのだよな、と思いながらも、私は出産のためにどうしても移動しなければならなかったし、ひとまず移動できて安堵した。

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