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いのちの電話

こんばんは。

いのちの電話を掛けさせてもらいました。

落ち着いた声の男性が、
ゆっくり、頷きながら、聴いてくれました。


たくさんの電話の中で、
奇跡的に繋がった、この時間。


これまでの辛い思いが噴き出して、
泣きながら話しました。


男性は、丁寧に聴きながら、
わたしの言葉を、1言1言、
男性なりの解釈を伝えてくれました。


「いなくなりたいんです。」


『それって、どういう事かな?
 いなくなりたいって、どんな感覚なのかな?』


「全部、終わらせたいんです。」


『それは、死にたい、という事なのかな?』


「はい。そうだと思います。」


そう会話していました。



遠回しに、「死にたい」と伝えましたが、
男性は、更に、こう伝えてくれました。


『僕は、あなたが最初に「死にたいの?」の答えに、
 「そうだと思います。」と言って、
 断言しなかったのが、とても気になっています。

 それは、何か理由があるのですか?』


そうだ、
わたし、断言しないし、自分から「死にたい」とは言わない。


男性は、そこに違和感を覚えた、と伝えてくれました。


わたしは、自分に問いかけながら、答えました。

「『死にたい』と言ったら、『死なないで』と
 言ってくれる人が居るんです。
 それが、辛いんです。」


男性は、ますます不思議に思って、
質問しました。


『僕は、「死なないで」と言われるのが、
 ありがたいとか、嬉しい言葉だと感じてると思ってたけど、
 どうやら、違うんだね?』


「はい。違います。
 辛いんです。」


そして、この後、
父が借金を作った事。
母が私の名義でクレジットカードを使った事。
父が亡くなった時、相続の手続きで疲れ切った事。
その後、母がわたしにベッタリするようになった事。
父が使い込んだ奨学金を、返していく事。
働きたいのに、働けない悔しさ。


・・・。


雪崩るように、話しました。


それを、男性は、遮らずに聴いてくれました。


わたしよりも、辛い人は
もっと沢山いるし、
この時間にも、電話は鳴り続けているはずなのに。


男性は、穏やかに、丁寧に、聴いてくれました。


いのちの電話に繋がる事自体、
奇跡なんです。


それなのに、たくさんの話を聴いてくださいました。


感謝を伝えても、伝えきれません。



家族には、「死にたい」なんて言えない。
カウンセラーさんには、もう、何度も話してしまった。
主治医の先生も、何度も話してしまった。
彼には、「死にたい」なんて、もっと言えない。


そんな中、男性は、わたしの話に付き合って下さいました。


どこにいる、誰なのか分からないのに、
重たい話をしているのに、

穏やかに、興味をもって話を聴いて下さった。


この場を借りて、ありがとうございます。


その後、通話を終える前、

『この辛い気持ち、身近な人に伝えるのも、
 いいかもしれませんよ。
 どうにもならない、という状況だけでも、
 話してみても、いいかもしれませんね。』


そう言って、通話を終了しました。


それから、泣きながら、姉に電話しました。


・家事がうまく行かないんだ。
・多分、入院するレベルまで来ているんだ。
・でも、入院で辛い経験をしたから、その勇気がでないんだ。
・家事代行を探しているけど、調べるのも大変なんだ。
・彼に迷惑をかけているなら、別れた方がいいのかな。


たくさん、話を聴いてもらいました。


姉も、言葉を聞いては、
「そうだね。そういうのは、辛いね。」
「何かあったら、家族だから、電話してね。」
「本当に、もしもの時は、おいで。家族なんだから。」



そう言ってくれました。



涙が止まらなくて。


ありがとうの気持ちで、これ以上の表現が見つからなくて、
とりあえず、今日は、眠る事にしました。


いのちの電話の相談員さん、
もし、この文章を見ていたとしたら、
本当にありがとうございます。


どうしようもなく、「死にたい」に
気持ちが傾いて、
それに抗うように、
「いのちの価値」という動画を
ずっと流しながら、布団で寝ています。


そんなわたしの話を、
聴いてくれて、安らかな時間を、
どうも、ありがとう。



読んで頂き、ありがとうございます🍀もし内容が良かったら、サポート頂けると嬉しいです。通院の交通費に利用させて貰おうと思います🌈*