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TRATTORIA 814 IZUMO ~出雲市平田で心地よいイタリアンランチ


出雲
容赦ない夏の陽射しの日、木綿もめん街道 雲州平田うんしゅうひらたを散策していて、一軒のお店の前で、思わず「このお店で食事がしたい」と二人同時に口にしていた。
それから一月ひとつき後、送り火のころ再び出雲へ。
何も予定がない一日があり、その日の前日、ランチの予約の電話をしてみたら、幸運なことに取れた。

こうして忘れられない店がまた一つ、ふえた。



出雲市平田町を訪れた。

風もない夏の日、それでも街並みが爽やかだからか、清々しい。

妻入り造りの町屋、なまこ壁、しっとり落ち着いた街並み
木綿街道のシンボル
綿の花が玄関先に飾ってある

予約時間より少し早く着いたので、まわりの町屋をのぞいてみたりする。

TRATTORIA 814 IZUMO

築100年以上の古民家を改修して生まれ変わった小さなイタリアンレストラン


お店の奥は川に面していて
隣の席の少年たちが川にいる亀を見つけて席から観察していたりと
のどかです。
814はお店の住所番号
想像通り、いえ、それ以上にセンスのよい店内
というか私の好きな空間

お水がサーブされた。それだけでこのお店の料理はきっと素敵だと想像できた。

川に面した席に座る

お店の隣にある 3rdbarrelbrewery(サードバレルブリュワリー)のビールを頼む。

フルーティーなクラフトビールです
グラスのデザインにも惹かれた

前菜

島根県産あじのカルパッチョ 奥大山おくだいせん町トマトのマリネ(夫)

これ、完璧!
エディブルフラワーとハーブのあしらい、チーズの飛ばし方も完璧
ダイスに切ったトマトと香味野菜、新鮮な鯵が
品よくまとめられた鰺のカルパッチョ

自家製全粒粉パンとフォカッチャ

プレートに置かれたパンとフォカッチャが、さり気ないカッコよさ。

これがふんわりもっちり、うまいのなんの
フォカッチャの岩塩粒がアクセント

島根県産白イカのカルパッチョ   ズッキーニとリコッタチーズ(私)

添えられたカトラリーは、私の好きな Laguiole ラギオール
これで更にテンションが上がる
白イカには隠し包丁が入れられ、どこまでも白く、やわらかい
ズッキーニと茄子のソテーは外側カリッ、身はふんわ~り
リコッタチーズのソースでコクが加わる
組み立てがステキすぎる

パスタ

境港紅ずわい蟹と唐墨のペペロンチーノ(夫)

唐墨からすみた~っぷり
葉野菜たくさんが嬉しい
紅ずわい蟹の薄ピンクと赤が美味しそう
自家製唐辛子ペーストをたっぷり加えて味変

雲丹のクリームパスタ(私)

野菜は小松菜、青梗菜、ほうれん草のミックス
スパゲットーニです 太麺 
濃厚だけど、重く感じないソースがパスタにまったりから

おや?ちょいと一杯のつもりが三杯目

シェアして美味しさ二倍

日本の食のレベルの高さ、食材に恵まれた地方の底力の凄さを思ったランチ。

ゆっくりビールを飲みながらランチしていたら
ついつい時間が過ぎていった
お店には私たちともう一組だけ
みなさん食事が早いです

デザート

木苺のジェラート(夫)

木苺きいちごの味と香り、舌触りが
ぎゅっと閉じ込められたジェラート

大人のプリン(私)

バニラビーンズのザラザラがいいよね
固めの大人のプリンです

エスプレッソをいただいて、シェフに食材、調理、組み立てに感動したことを伝え、お礼を言ってお店を後にする。

お店の隅々まですべてがカッコいいのです


ランチを食べ終わったばかりなのに
「このあとまたこのお店でディナーも食べたいぐらい」なんて話す。

まだまだ厳しい夏の日差し

それから木綿街道の町をそぞろ歩く。


3rdBarrelBrewery
クラフトビール醸造所兼販売所


持田醤油店
二階建ての蔵では昔ながらの木桶で仕込んだ醤油が長期熟成中


來間屋くるまや生姜糖本舗
創業1715年、日本生姜糖元祖
創業当時からの製法を守り、今でも炭火を使い煮詰め、手作業にて製造
水路が街道のかなめ
雲州平田うんしゅうひらた船川ふながわ


ほとんど風のない八月の街を、ゆっくりゆっくり、雲州平田駅まで歩く。

一畑電鉄 雲州平田駅から出雲市駅まで乗車


必ず、今度はディナーに来ようね。


2022/08/19 訪問


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