今年もセムラで　Fika

2024年2月10日 11:04

まだ北欧を訪れたことはないけれど、ドアを開けるとそこには北欧の空気が充ちていて、北欧に住む友人のうちに招かれたような気分になれるお店は知っている。

koloni お店の扉を開けた時、焼き立てのパンの香り、そこに微かにカルダモンの香りも加わって漂ってきた。
Fika（コーヒーブレイク）で出すスウェーデンの伝統菓子セムラsemlaを作っているそうで、少し待って出来立てのセムラsemlaをいただいた。

それは2020年冬のことで、すっかりセムラの虜となった私は毎年セムラの季節になると家うちで作るようになった。

セムラ（ semla 複数形は semlor）って何？

復活祭前に行う40日間の断食期間（四旬節と呼び、日曜日は除く）を前に、戸棚の中の卵や牛乳などを消費し、卵や牛乳で滋養を摂っておくキリスト教信者にとっての宗教行事で、四旬節前の告解の火曜日、断食に入る前の最後の火曜日（スウェーデンでは Fettisdagenフェッティスドーゲン　Fat day=断食に備えて大食する日）に食べるスイーツがセムラなのだそうだ。
（2024年は2月13日）

英国のパンケーキ・デーも同様の宗教行事だ。

キリスト教信者ではないけれど、断食もしないけれど、美味しくて作るのが楽しいから、すっかり我が家に定着した春のスイーツ。

カルダモン香るリッチな生地のパンをくりぬき、そこに アーモンドペーストマンデルマッサとくり抜いたパンを混ぜたフィリングを詰め、甘くない生クリームをたっぷり絞り、粉糖でお化粧したのがセムラ。
一度食べると虜になっちゃう。

というわけで今年もセムラを作る。

セムラ生地材料（9個分）
強力粉　　　　　　　　　　　　 250g
薄力粉　　　　　　　　　　　　 50g
砂糖（ココナッツシュガー使用）　24g
塩　　　　　　　　　　　　　　　 5g
卵（全卵）　　　　　　　　　　　24g
白神こだま酵母ドライ　　　　　　 6g
酵母をとかす温水（35℃位） 20g
ぬるま湯　　　　　　　　　　　 150g
カルダモンパウダー（または粒をつぶす）

つや出し用溶き卵　　　　　　　適量

アーモンドペーストマンデルマッサは cotta レシピと作り方で、砂糖をアガペシロップにして分量もかなり減らして作ります

ホイップクリームは純脂肪分45%生クリームで砂糖は加えず泡立てます