地政学 サクッとわかるビジネス教養 でニュースを理解しやすくなったと言うお話。
Q?:地政学の要点は?
A?:国の振る舞いを地図とともに説明すること
地政学 サクッとわかるビジネス教養
奥山真司
を読みました。
言葉だけは知っていた地政学。
とりあえず基礎をしようと手に取りました。
「宗教と世界」が分かりやすかったので、
同じシリーズのこの本を選びました。
地政学として重要な三大エリアは、
アジア
中東
ヨーロッパ
とのことです。
アジアでは、主に中国とアメリカ
中東では、主にイランとアメリカ
ヨーロッパでは、主にロシアとNATO+EU
どこもアメリカが関わっているのが、興味深いですね。
オバマ大統領が「アメリカは世界の警察ではない」と語ったことは有名です。
それまでは、第二次世界大戦後の覇権国家であり、
政治、経済、軍事など全ての面でトップにいたといっても過言ではありません。
それゆえ、世界の各所で重要な役割を担っているのでしょう。
アジアでは、中国が力をつけてきています。
経済は世界第二位。
アジアの各国だけでなく、アフリカ諸国にも影響を及ぼすまでになっています。
一帯一路構想も功罪が明らかになりつつあります。
アメリカは自身の覇権国家としての地位を脅かされてはいけない
との考えで、対抗しています。
デカップリングという言葉が、話題になったのも記憶に新しいことです。
中東では、イランが中心となっています。
イラン単独のみならず、中国やロシアの影が見え隠れするのが、
アメリカとしては注力せざるを得ないところです。
一方で、アメリカは自国でシェールオイルを生産できるようになりました。
世界の原油価格次第とはいえ、基本的に自国のエネルギーを自国で賄えるのは重要です。
そのため、以前ほど注力する必要性は下がってきているようです。
ヨーロッパでは、まさに現在進行形でロシアとの対立が、続いています。
ロシアは国境が延々とつづくランドパワーの国。
特に西側は、西欧諸国およびアメリカの脅威があります。
EUはヨーロッパの経済的なつながり。
NATOはアメリカも含めたヨーロッパの軍事的なつながり。
旧ソ連が崩壊後、独立した東欧の国々に対しては、
元々はロシアのもの
という考え方を持っていることは明らか。
緩衝地域としてのウクライナは、ロシアと西欧との間に挟まれた故の出来事だと考えることができます。
これらを踏まえて、どう考えていくか?
ルートとチョークポイントを把握する。
ランドパワーとシーパワーで把握する。
拠点がどこなのかを把握する。
この三点を踏まえて、個々の事象(ニュース)を考えていくことが、
ある程度納得のいく理解ができるんだと思います。
まさか半年経っても状況に大きな進展がないとは驚き。
そんな今日この頃。
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