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人はいつから大人になるか

「人はいつから大人か」という哲学的な問題があります。これを教育現場で見た時に「学生=こども」が当たり前になってるのがイヤで違和感があったんです。

特に先生や支援者が使う「この子たちが」「こどもらが」っていう括り方が気になるんです。
自分も言ってる事はあると思うんで揚げ足取りじゃなくて。
だからこそ、かなり気をつけてるんですよ。
「どこからが大人か」「目の前の人はこどもか大人か」ということ。それによって相手を尊重する距離感や言葉づかいが変わってくるからなんですね。

幼稚園とか小学生は「こども」で括ってもふつうだと思うんです。そして中学生が一番定義できないんだけど「こどもではない」と考えるのがいいかなって。
すると僕の中では高校生以上は「大人」なんです。

だから高校、大学、専門学校の先生や、それから自立支援施設の支援者が「この子たち」とか「子どもらが」って括る事に違和感があるんです。

僕の感覚が正しいかどうかよりも、きっと本人たちが1番「自分は子どもじゃない」って強く思ってる時期だと思うんですよ。
それに対して子ども扱いしてるのって、2倍の子ども扱いだと思うんですよね。

ましてや大学生、専門学校生は在学中に成人しますし、日本では18歳からは「大人」の権利を得るのだから、高齢の大学の先生からしたら孫みたいなんでしょうけど、「こども」はもう失礼の範囲じゃないかなって。

だから、僕は「生徒が」「学生が」「彼らが彼女たちが」とできるだけ言い換えをするようにしていて。
そもそも先生っていうのは、今の学生たちが考えたり感じたりしてる事を教えてもらってる立場だと気がついてないんですよ。
いくらたくさんの引き出しを持っていても、目の前の人たちになにを教えられるかというのはセッションの中で見つけていくものです。

そこで対等に並ばないと、階段の上と下でキャッチボールなんてできないんですよ。

ところで、じゃあ「こどもと大人」の境界はどこなんだろうって考えたらやっぱり中学生なんです。年齢は13歳?14歳?考えれば考えるほど「中2」なんですよね。

これはもう「中二病」だなと。
中二病にかかって自分でなんとか自然免疫を獲得するか、すげえカッコいい大人という中和抗体に出会うとか、「ガロ」とか「暗黒舞踏」みたいな少々荒いワクチンを取り入れて乗り越えた人が「おとな」なのかなあって、今のところ思ってるんです。

僕は中二病のことを「思考を現実だと捉える病」だと思っています。この病とどういう付き合い方をしたかによって、そのひとの「こども観」「おとな観」が形づけられるのだろうと考えています。

大人になってから中2病にかかる人もたくさんいるし、免疫ができなくて共存の道を選んでる人もいる。

それに高校生でも大学生でも社会人でも「こどものままでいたい」人は、それが尊重される事が大切だと思っています。

えっ、
中二病にかからない人はどうなのって?

そんな人いるんですか。
僕はもう何度も罹ってるので信じられないなぁ

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