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こんこんキツネ塾 第7話「支点を視点に」〜善悪はいれかわる。

私達は「わからないもの」には名前をつけたい、と考えます。
名前を与えることで感覚的な概念に輪郭ができます。輪郭ができることで「分ける」ことができます。

物事を「分ける」ことは物事を「解る」こととつながっています。
私達は、感覚的・抽象的なものに名前をつけて区別することでそれが何かを知り、納得し、安心を得ます。

しかし、それは曖昧のままでもいい物事を無理にわけようとしている、ということにもなるのではないでしょうか?

●Aという支点があり、その作用としてB,Cという概念が生まれます。
例えばAが「人の行い」だとします。
Bを「良い行い」と設定すると、
その瞬間まったく同時にCは「悪い行い」と設定されてしまいます。

そして、多くの人はこのBとCの視点だけで主張をします。
Bを主張すればCを否定することになり、Cを主張すればBを否定することになります。
だから、そこには対立の関係性が生まれます。

対立の関係性では、片方を見ると、もう片方が見えなくなってしまいます。
本質にたいして盲目になってしまう可能性が高い視点なのです。

そこで、

あなたの視点を「支点」であるAにうつしてみてください。

そして、支点Aを指でつまみ、振り子のようにこれをくるくると回してみます。

Aを中心にしてB,Cはお互いが何度も何度も入れ替わりながら振れているはずです。

BCという対立した点は、横から見るとAを中心とした反転方向にある、というだけであり
どの視点から捉えるかによっては、簡単に意味が逆転してしまうものなんです。

このように、相反するふたつの価値感や価値基準というものは、お互いのバランスをとるために存在していて、どちらかが消えるということはありません。
片方があるかぎり、もう片方は必ず存在します。

あなたの視点を、いつでも「支点」に移せるようにしましょう。
目の前で対立している価値観が、いったいなにを原因として生まれているかを考えることが、重要なのです。

 
はい、ばけた。

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