mugiho maeda

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「子どもの歴史社会学」ゼミでできたこと

はじめに今年度は大学教員として就職してから初めて、非常勤講師のお仕事を頂きました。 このお仕事は今年限り(サバティカルの代講)のため、せっかくなので記録をつけておきます。 ゼミのテーマは「子ども・若者と教育の社会学」。 私は、これまで教職科目の担当ばかりで、教育社会学や社会学の教育経験は(調査実習のTAなどを除くと)ほぼありませんでした。そして専門分野の文献講読をできるような演習も担当することがなかったため、授業準備をするのはとても面白く、刺激的でした。 明治学院大学

    • 資料分析の方法を教えるときに役立つテキスト

       縁あって、「文書をネットやアーカイブで探してきて質的に分析する方法」のゲスト講義をする機会を頂きました。  近年は、この種の方法を教えるのに役立つテキストが多数刊行されています。ありがたいことです。  この記事は、その中から講義準備で有用だったテキスト(これまで読んだことがあるもの+新たに教えて頂いたもの)の覚え書きです。今後、同種の授業をされる方の参考になれば幸いです。  講義での進行に沿って記載しています。 1 なぜ歴史をみるのか 「第Ⅱ部 文書資料を読む」>「第5章

      • フィールドワーカーの目を通して歴史と出会う――清水亮『「軍都」を生きる:霞ヶ浦の生活史1919-1968』(岩波書店, 2023)

        この記事は 前田麦穂が書いた、清水亮『「軍都」を生きる:霞ヶ浦の生活史1919-1968』(岩波書店, 2023)の感想、面白かった点の覚え書きです。 本書の概要 面白かった点と感想1 地図や写真から伝わる「フィールドワーカーの目」 前著『「予科練」戦友会の社会学:戦争の記憶のかたち』(新曜社, 2022)でも(配置図なども含め)その場所・地域がどのような空間なのか、に焦点が当てられていましたが、今回は更に多くの地図や写真(屋内や物品なども含め)が用いられています。

      「子どもの歴史社会学」ゼミでできたこと

      • 資料分析の方法を教えるときに役立つテキスト

      • フィールドワーカーの目を通して歴史と出会う――清水亮『「軍都」を生きる:霞ヶ浦の生活史1919-1968』(岩波書店, 2023)