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同ーの中に、違いを求めて

生まれてから28年間で、20カ国の国に訪れてきた。
私は、「同じ国に2回は行かない」というマイルールがある。

正確にいうと、ベトナムだけ2度、ハノイとダナンがあまりに違う雰囲気だったので、別の機会に行った。
ベトナムは大好きな国の一つである。


どうしてそう決めているのか。
なぜ自分はそこに拘っていたのか。

それはとっても簡単だ。
人生はあまりに短いからである。
他国に行くのに何万円も、国によっては何十万円もかかる。
同じところに行っていたら、素晴らしい景色を見る機会を逃してしまうかもしれない。それは勿体ない。


私は、旅行だけでなく、これまでの人生について、振り返りということをあまりしこなかったように思う。後ろを見るのが、足元を見ることがとっても怖い。自分ができない、無力であることを認めてしまうような気がするから。新しいことに飢えていた。まだ見てないモノを、まだしたことのないコトを求めてきた。

振り返り。それって、美味しいのだろうか。



振り返りをしてみて。

先述の通り、振り返りは怖い。できなかった自分と向き合うことになる。
しかしながら、どうしてもできなかった振り返りで、少しだけ人生が面白くなってきた。

同じ国に2回いかないというこだわりは、
「全ての世界を自分の目で見たい」という望みがあったからだ。
しかしながら、世界は自分で見切れないほど、大きくて広い。私は、自分の見えている世界を、少しずつ広げていく道を歩んでいきたい。

振り返りをしていて、「自分という人間からは逃げられない」当たり前のことに気づいた。周りに尊敬する人がいて、比べてしまうことがいかに自分の時間をムダにしているか、そんな時間に使っている方が勿体ないと思うようになった。


恥ずかしながら、私は本当に私のことを知らないのだ。
先日、私が非常に尊敬しているお方に、言われてハッとしたことがある。

ギマチちゃんて、意識たっかいよなあ

お利口さんに、お勉強ばかりしてきてしまった。だから私はあんまり面白くない。

びっくりするほど音楽を知らない。
King GnuをKing Chuと思っていた。ネズミじゃないぞ
髭ダンって髭いないじゃんか、おいおい。

びっくりするほど歴史を知らない。
申し訳ない。銀閣寺って、足利のどなたが?

びっくりする。日本語もわからない。
三島由紀夫の文学が難しくて読めない。

本当は、ほんとうは
意識なんかよりも大切にしたいことがたくさんあった。


同じ国にもう一度行きたい。

同じところに行っても、自分は変わっているから、見える世界は変わっているはずだ。国も変わらずに待ってくれているわけではない。
今の自分が見たら、何を感じるだろうか。
どんな世界が見えるだろうか。エジプトで出会ったネコは今日も日向ぼっこをしているだろうか。

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今年から振り返りを続けてみて、最近少しずつ知らなかった自分を発見できるようになってきたように思う。振り返りって、大事だったんだ。

なんと、私にも面白いところがあるのではないか?

そんなことを思ったのどかな日曜日。

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