【制作解説】のどかな草原のBGMの作り方【ゲームサウンド】PART3
PART3です。
ステップ4
Bフレーズを作って展開を作ろう
これまでの工程で、イントロ、Aフレーズ、Aフレーズアレンジとできました
なので次に作るのはBフレーズ、展開を持たせるところですね
正直、のどかな草原なのでこのまま展開を特につけずに明るいコードで
Aフレーズを繰り返していくような構成でもとっても良いです。
今回ご紹介するのは展開を持たせる場合にどうしたらよいかという内容です
こちらがBフレーズのフルートのメロディで
こちらがBフレーズのナイロンギターの動きです
今までの流れと違って、雰囲気が変わりましたよね
そしてメロディの中に「おやっ?」と思う音程が混じっていたと思います
解説していきます。
まずは雰囲気について、イントロやAフレーズに対してガラッと変わった印象を与えた今回のBフレーズのコードが重要です。
Fadd9/G/A9/A9
まずはテンションノート(add9や9などを抜いてみた場合のコード進行は)
F/G/A/A
となります。
C Major Scaleにおけるディグリーネーム表記で
F/G/A/A =4/5/6/6
となります。
このメジャースケールにおける4の音(C Major ScaleにおけるFコード)
をフレーズの頭に持ってくることによって程よい緊張感を聴き手に与えることができます。覚えておきましょう
次にadd9とは一体何かですが
9(ナインス)に対して(7thの音を省いた形)となります
つまりFadd9とは、構成音が
「ファ・ラ・ド・ソ」
となり。ファに対しての7番目の音
ミを省く形がFadd9の正体
ということになります。
7thや9thといったものは「ルートに対して7番目、9番目の音」という意味なのでadd9とは9番目の音だけを追加した形というコードです。
ここではざっとしか解説しませんが、より具体的に知りたい方は分からないワードの部分を検索をかけて調べてみてください!
メロディにスケール外の音が一瞬使われていること
についてですが、Gというコードの中にド#の響きが混じっていますよね
こちらは非和声音と言って「音階に出てこない音程」が登場します
と同時に刺繍音という類の使い方です。
短く入るだけなので不協和音として聞こえないという特徴があります。
コードで踏んだ非和声音のド#をメロディでも同タイミングで鳴らします
と、少し音楽理論寄りの話が多くなってきてしまったのでまとめます
①メジャースケールにて展開を付けるなら4度(C Major ScaleにおけるF)からコード進行を作ってみよう
②少し音が外れているようにも聞こえるが、非和声音などの技法を使ってメロディやコードを作ってみよう
③ギターの演奏の仕方をイメージして「ここに非和声音をいれよう」などの発想が大事
正直今回の記事で伝えたかったことは①です
理論はいくらでもネットで解説されているので、できる限りテーマ表現に対しての解説を行っていきたいですが、どうしても絡んできてしまいます
分からない部分は個々に勉強してみてください。
次回もよろしくお願いします
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