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アジアの小さな島国で

ヴィッセル神戸の古橋亨悟選手がスコットランドプレミアリーグに移籍して、すばらしい結果を残していますね。過去には、日本代表のレジェンドである中村俊輔選手が大活躍したクラブでもあり、はやくもその伝説的な日本人選手と比較するような声もあるようです。

これから対戦相手に研究されて、苦戦する場面も出てくると思いますが、あせらずに自分のプレースタイルを貫いて結果を出してほしいと思います。

さて、その古橋選手が人種差別的な扱いを対戦相手のサポーターから受けたというのがニュースになっていますね。セルティックの宿敵であるレンジャーズのサポーターが人種差別的な表現を含んだチャント(応援歌みたいなもの)を歌い、それがSNSに投稿されたようです。

この行為を行ったサポーターは特定されてスタジアム出入り禁止、またチームと警察が協力して逮捕にまで至ったようです。

こういった人種差別的な行為は、欧米でたびたび問題になりますが、日本でも人種差別が問題になることはあります。

Jリーグでも某クラブのサポーターが人種差別的な横断幕を試合中に掲げたり、外国人選手のSNSに人種差別的なメッセージを書き込むなどこういったことは日本でも他人事ではありません。

古橋選手のように、アジア人選手は欧米では人種差別の被害者になることが多いのに、なぜ被害者になるつらさがわかるのに同じことをしてしまうのでしょうか。むしろつらさがわかるから、その矛先をほかにむけてしまうのでしょうか。

どんな理由があろうとも、人種差別はあってはならないことですし、特にスポーツの現場がそれに利用されるのはスポーツを愛する一人の人間として非常に心が痛いです。

スポーツを純粋に楽しんで、プレーヤーに対して敬意を払っていれば、このような行為は絶対にしないし、しようとも思わないはずです。

人種差別という悲しい行為がなくなるには、まずスポーツという本来は心躍る場面で、このような憎むべきことは排除しなくてはいけないと思います。

日本人として島国で生まれ育ったことで、排他的な感情を殊更持ってしまう部分は本能的にあるかもしれません。その昔、江戸時代に日本は鎖国して海外との交流を断絶して発展していったこともそのような意識を根っこにもってしまう要因の一つかもしれません。

しかし、だからこそそんな島国根性をもった日本が、人種差別のないクリーンな国だと世界にアピールできれば、世界全体の意識も変わるかもしれません。

大きな変革を起こすには、まずは小さな変化から始まるものだと思います。個人の意識の変化が、周りに影響していくと思うので少なくとも自分は、ささいなことでもそういった差別的な意識は持たないようにいたいと思います。

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