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TOEIC:関係詞をスコア直結分だけ単純に(1)

地方のちっちゃな大学で、普通の初心者学生が何百点もアップ。ひっそりこっそりそんな成果にこだわっているTOEIC講義のNoteです。

今回は関係詞です。なんとなくわかっているつもりでも、問題として出されると迷ったり自信がなかったり。実は高得点の人でも苦手意識が強い箇所ではないでしょうか。

そこで、TOEICのスコアに直結する関係詞について一気にまとめます。次の3点です。

(1)関係代名詞のシンプルなルール
(2)whatについてのルール(thatとの区別)
(3)関係副詞(where/when/how/why)のルール

それぞれの項目で動画を用意しています(リンクは一番下)が、その要素だけ取り出したレジュメな感じをこのNoteでご覧いただきます。より詳しくは動画をご参照ください(とは言っても10分ちょっとレベルです)

今回はその一つ目のポイントに絞ります(二つ目以降は別の記事にて)

1. 1 関係代名詞のシンプルなルール

苦手意識が強い学生が多いクラスを担当するときにはこんなふうに強調してから始めます。

関係詞っていう名前の通り、「関係」を覚えてください。

1.2 関係代名詞、前後「関係」

例えばwhichなら、前に名詞が必ずあり(=先行詞という)、whichを挟んで後ろの関係は3パターンあります。そのパターンを主格・目的格・所有格と言っています(画像は動画から)。

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主格・目的格・所有格のそれぞれのルールは、次の通りです

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1.3 関係代名詞と前置詞

目的格だけ、注意すべきことがあります。in which, to whomなど前置詞がセットになるやつです。

どうしてそんなことが起こるのでしょうか?

間違った例文

The topic which he was talking made me think a lot.

この例の目的格の前後関係は、先行詞が目的語になるよう、後が主語述語です。しかし! Talkは目的語の名詞を直接つけられません。He was talking the topicじゃなくてHe was talking about the topicと動詞にセットで前置詞が必要です。それも、自動詞の時。

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1.4 関係代名詞とコンマ

ここまで、関係代名詞は、先行詞を修飾する事例でした。このように、名詞を修飾すること全般を英語の世界では「限定用法」と呼んでいます。

例えば、good penと名詞を形容詞が修飾することは、penはpenでもgoodなpenと世の中のすべてのpenから範囲を限定することになります。

関係詞は、名詞の後に続けて名詞を限定しています。一言加えると、関係詞は、節(=主語述語を含むかたまりをまとめて一つに見立てる)で、語順として、名詞の後に置きます。

では本題。次のド単純すぎる例文で、なぜコンマが必要か、わかりますか?

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鈴木さんはたった1人のかけがえのない人間、たくさんあるものではないので、「たくさんあるものから限定する」という限定用法が使えないのです。

一言で言い換えると、固有名詞はすでに限定されています。

ついでに。固有名詞と普通名詞について、英語は常に意識している言葉です。大文字の扱い、冠詞の扱いなど。それは関係詞を使う時も同じ。固有名詞と普通名詞は常に差別し続けて生きていくしかないのです。

では、残した2点は別の記事で扱います。

(2)関係代名詞の特にwhatについてのルール(thatとの区別)
(3)関係副詞(where/when/how/why)

今回の動画は以下です。





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