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発想の転換で、ピンチをチャンスに。法人向けソーシャルギフトサービス『3X’s ticket』誕生秘話

法人向けのソーシャルギフトサービス『3X’s ticket(サンクスチケット)』は、ギフトパッドの主力サービスのひとつです。お中元やお歳暮などの取引先への贈り物のみならず、セールスプロモーションやマーケティング、株主優待、福利厚生まで、さまざまな企業活動に活用していただいています。

2013年のサービスリリース後、機能改善を繰り返しながら、今では10万点を超える掲載商品数を誇る一大プラットフォームへと進化を遂げた『3X’s ticket』。

しかし実はこのサービスには「売上低迷」という大ピンチからスタートしたという意外な事実があるのです……!

今回は『3X’s ticket』の立ち上げからサービスを支え続けてきた取締役 人事本部長・原 慶子にインタビュー。創業メンバーである彼女に、サービス誕生の背景や発展過程でのエピソード、今後の展望までを詳しく語ってもらいました。

「ギフトを贈る場面」の再考から生まれたサービス

取締役 人事本部長・原 慶子

——法人向けのカタログギフトサービス『3X’s ticket』が生まれた背景を教えてください。

2011年の創業時、ギフトパッドがWebカタログギフトサービスを手がけ始めたきっかけは、“結婚式の引き出物”に対する課題意識からでした。結婚式の参列者の多くが「せっかく引き出物をもらっても使わない」「カタログを持ち帰るのも重い」などのお悩みを抱えていることを、ウェディングプランナーさんからうかがっていたんです。

そこで、商品の選択から注文まで、すべてオンラインで完結できるサービスなら課題を解決できるのではないかと考え、個人向けの引き出物専門のWebカタログギフトサービスをスタートさせました。

しかし、ギフト関連の取引先をすでにお持ちのウェディング業界において、IT領域のギフトパッドが新規参入する余地はなく……。ホテルや式場などに営業へ行くものの、なかなか提案を受け入れていただけませんでした。

行き詰まってしまった私たちは、再度「人がギフトを贈るのはどんなときか」と原点回帰して考えてみることに。さまざまな視点で検討する中で見えてきたのが、販促やイベント、福利厚生などで顧客や従業員にギフトを贈る機会が多い“企業”というターゲットだったのです。

そこで創業3年目に「個人が個人にギフトを贈るためのサービス」だけではなく「法人向けのサービス」へと発展させる形で事業領域を拡大。それが『3X’s ticket』のはじまりでした。

——業績に伸び悩んだ時期があったからこそ、toCからtoBにサービスを拡大するという選択肢につながったんですね。

そうですね。売上の低迷期の中、「私たちのギフトプラットフォームを使って、社会にどんな価値を提供できるのか」を社員みんなで必死に考えたからこそ生み出せたのが『3X’s ticket』だと思います。

法人向けサービスの展開に伴い、企業に向けたセールス活動と並行して、掲載商品のラインナップの強化にも注力していきました。お客様にギフトパッドの価値を感じていただくためには「何が贈れるか」も非常に重要ですから。

カタログの内容を充実させるには、商材を提供する企業や生産者の方々が気軽に利用できるサービスであることが大前提。ですから当社では、商品掲載料や登録費用はすべて無料に設定し、売上からのみ手数料をいただくビジネスモデルを構築しています。

この独自性を活かしながら、代表・園田自らが先陣を切って商材を開拓していきました。

当時はまだ人数も少なく、システム環境も今ほどは整っていなかった頃。代表が契約してきた商材の写真やテキストを、私が一つひとつ手作業でシステム上にアップロードしていたことを覚えています(笑)。

やがて地道な努力が実り、多くのメーカーや生産者様に販路の一つとして活用していただけるようになったのは、本当に嬉しいですね。今では、掲載商品10万点以上という充実のラインナップが『3X’s ticket』の大きな特色となっています。

成長を加速させるのは、お客様の「ご要望ベース」での開発

——『3X’s ticket』をリリースして以来、どのように利用者が増えていきましたか?

ありがたいことに、ご利用いただいたお客様同士のつながりや口コミを通して、サービスの認知は徐々に拡大していきました。

私たちはサービス立ち上げの初期段階から、ご成約ノベルティやプロモーションなどでギフトを利用される機会が多いカーディーラー様のもとへ直接営業に伺っていて。カーディーラー様同士は地域間の横のつながりが非常に強く、ご満足いただけたら他のエリアへと、次々にサービスを紹介してご縁をつないでくださったんです。

1社1社と誠実に向き合い、ご要望に対しては決して妥協せずに取り組むこと。この企業スタンスこそが、お客様が広がり続ける良いサイクルを生み出してくれたと言えるかもしれません。

また、既存のWebカタログから選択いただくのではなく、法人様のご要望に合わせてつくる「オーダーメイドカタログ」をスタートさせたことも、利用者増加にプラスの効果をもたらしました。

お客様のご要望に柔軟に対応し、サービスを発展させ続ける。あくまでも「ニーズありき」で考える開発体制がギフトパッドの強みであり、サービスの成長にも繋がったと自負しています。

——相手のメリットを一番に考え、ご要望に対しては全力で応える。この姿勢にギフトパッドらしさを感じます!その他にも、お客様のご意見から生まれた機能があるのでしょうか。

回答者を対象にギフトを贈る「アンケート機能」や、キャンペーンに欠かせない「抽選機能」なども、お客様のご要望から生まれたものです。

「お客様の声にこそサービスを向上させるためのヒントがある」と考え、いただいたご意見は、できるだけスピーディーに機能やデザインに反映してきました。現在も、より良いサービスの提供を目指して、ブラッシュアップを続けています。

何事も想像しているだけではわからないので、まずはお客様のご要望を真摯に受け止めて実現可能な方法を探ること。たとえすぐにうまくいかなくても、その経験を次の成功へと結びつけていくこと。

創業当時から変わらない「お客様のためにベストを尽くす」心構えが、サービスの発展を支えてきたのだと感じています。

大きな可能性を秘めたプラットフォームで、イノベーションを巻き起こす

——アップデートを続ける『3X’s ticket』ですが、利用シーンに変化はありましたか?

サービス立ち上げ当初は、プロモーションやノベルティの配布など、販促の場で利用したいというニーズが多かったんです。ですが、今では私たちの当初の想定を超える幅広い使われ方がなされていて。

たとえば株主優待の効率化や、社内表彰や福利厚生などの従業員向けの施策に『3X’s ticket』を取り入れてくださる企業も増えてきました。

顧客のみならず株主、従業員、ひいてはその先にある社会とよりよい関係を生み出すきっかけとして、ギフトサービスにはありとあらゆる使われ方が考えられるんですよね。

人と人/人と企業のコミュニケーションを生む基盤としての『3X’s ticket』活用の可能性は、今後もさらに広がっていくと考えています。

——最後に、今後の展望を聞かせてください。

『3X’s ticket』をより多様な場面で、手軽に使ってもらえるサービスにしていきたいと考えています。

その実現に向けて今動き始めている取り組みの1つが、商品登録やオリジナルカタログ作成の際に発生する一部の業務を自動化することです。

自動化が進めば、比較的少額からプラットフォームを利用していただけるプランもご用意できるので、利用者・用途の幅も広がるでしょう。

たとえば、法人プロモーションよりも規模が小さい社内イベントなどでも『3X’s ticket』を利用していただく機会が増えるはず。現時点では想像もつかないような、新しい使われ方が広がっていくかもしれないですよね。

企業や自治体と人をつなぐギフトプラットフォーム。その無限の可能性に、私たち自身もワクワクしながら、今後もサービスを進化させ続けていきたいです。

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