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アマゾン出身、シアトル在住のUI/UXデザイナーが感じる、ギフトECの難しさと面白さ。日本企業らしくない!?ギフトモールの意外性

こんにちは。株式会社ギフトモール採用広報担当です。
公式noteでは株式会社ギフトモールで働く人々や事業、文化にまつわる様々なコンテンツを配信しています。私たちのことをより深く知っていただくため、当社で働くメンバーがどのようなバックグラウンドを持ち、何をモチベーションに仕事をしているのか、社員や業務委託パートナーに行ったインタビュー内容をお届けします。今回はGiftmallでUI/UXデザインを手掛ける田中のインタビューをご紹介します。

グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせた田中は現在、シアトル在住。Amazon.comに勤務したことをきっかけに、プリントデザイナーからWEBデザイナーへと転向します。その後、様々なサイトでUIUXデザインを経験し、2021年に業務委託パートナーとしてギフトモールに参画しました。アメリカ生活が長く、「日本企業で働くのは十数年ぶり」と語る田中はギフトモールというサービス、組織に何を感じているのでしょうか。また二児の母としてどのような働き方をしているのでしょうか。


田中 みずほ
ギフトモール  UI/UXデザイナー

大学のデザイン科を卒業後、グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタート。Amazon.comへの転職を機にWEBデザイナーに転向し、シアトル本社にてAmazon japanのビジュアルデザインを担当する。第二子出産後にAmazon.comを退職し、フリーランスとして活動した後、Zulily.comに転職。Product Experience Squadリードとして様々なプロジェクトに携わる。2021年に業務委託としてギフトモールに参画し、現在はシアトルからのリモートでギフトモールサイト・アプリのUIUXデザインを手がける。

Amazon.comで学んだ、WEBデザインの基礎

−田中さんはギフトモールでUIUXデザインを担当していますが、これまでどのような仕事をしてきたのでしょうか。

田中:シアトルの大学でデザインの勉強をして8ヶ月間、現地のデザイン会社でインターンシップを経験しました。当時はまだサイトデザインの需要は少なく、プリントのデザインやロゴを作るようなグラフィックデザインの仕事をしていました。ただ、いざ就職となるとビザの関係で難しく、日本に帰国して就職しました。

日本でグラフィックデザイナーとして2社ほど経験したところで、シアトル在住の男性と結婚することになり、シアトルに戻りました。そこでボードゲームの会社にデザイナーとして就職したのですが、会社の規模縮小によるレイオフで、どうしようかと思っていたところAmazon.comから声をかけていただき、転職しました。2008年のことです。そこからWEBデザイナーとしてのキャリアがスタートしました。

今でこそグローバル企業のAmazon.comですが、当時はスマホもない時代。Amazon.comのデザインチームもまだまだ小さな組織でした。デザインチームはシアトル本社とイギリス支社の2拠点体制で、私はシアトルからAmazon Japanのビジュアルデザインを担当しました。サイトデザインはもちろん、WEB広告用のバナーを制作したりとWEBデザイナーとしての基礎を経験させてもらいました。

−デザインするものが印刷物からWEBに変わったことによるギャップはありましたか?

田中:その点については、あまり感じませんでした。むしろプリントデザインは一度入稿すると修正することができません。その点WEBはすぐに修正ができるので、ラクに感じたくらいです。
大変だったのはスピード感と仕事量。日々、ものすごいスピードで仕事が進んでいき、ピーク時は大量のバナーを制作していました。イラストもデザインチームで担当していたので、クリスマスやお正月のような季節イベントの際はイラストも描いていました。

Amazon.comにはトータルで5年ほど在籍し、在籍中に第二子を出産しました。産後はしばらく時短で働いていたのですが、子供との時間を大切にしたいと感じるようになり、退職しました。

Zulily.comのUXデザイナーからギフトモール へ。久しぶりに日本企業と対面する緊張感

−Amazon.com退職後はどうされたのでしょうか? 

田中:しばらくは子供とゆっくり過ごしながら、たまに業務委託でデザイン案件をいただいていました。その後Zulily.comというECサイトの正社員になりました。サービスは順調に成長し、QVC GROUP(現Qurate Retail Group)というテレビショッピング会社に買収されたのをきっかけにますます大きく成長していきました。

Zulily.comはEメールを重視している会社で、Eメールがホームページのような役割を果たしていました。ユーザーはEメールをきっかけに商品画像をクリックし、商品詳細ページに流入するという流れでした。私はそこでEメールのUIデザインを担当しながらUXの領域にも興味を持つようになり、UXデザインチームに異動しました。UXデザインという仕事の面白さに数年どっぷり浸かりましたが、コロナ禍も重なり退職しました。その後、求人サイトからご案内をいただいたのがギフトモールでした。

シアトルでの生活が長く、日本企業に在籍したのは社会人になって最初の数年だけです。私の中で、日本企業で働くという選択肢は全くイメージしておらず、日本企業との面談自体も久しぶりで。とにかく緊張していたのですが、面談に現れた人事の方は全く堅苦しくなく、ハツラツとしていて感じが良く、「次は取締役と面接をしてください」と、とんとん拍子に話が進みオファーをいただきました。

相手ありきで商材を探す、ギフト領域ならではのUI/UXを追求する

−ギフトモールに参画してから、約2年が経過していますがその間どんなお仕事をしてきたのでしょうか。

田中:UI/UXを中心としたデザイン関連のお仕事を幅広くやらせていただいています。最初はギフトモールのサイトを担当し、そこから派生してギフトモールアプリや、LUCHE GROUPが運営する関連サイトも担当しました。

ギフトモール自体は私がジョインした頃から美しいサイトでした。色も含めてブランディングの方向性はしっかり固まっていましたが、UIライブラリやガイドラインもまだない状態からのスタートでした。現在もデザイナーは私を含めて二人しかいないので一人が担当する守備範囲はかなり広いです。

−幅広い業務を任されてきた中で、特に印象に残っている案件はありますか。

田中:ギフトモールに参画後、最初に携わった商品詳細ページの見直しは思い出に残る案件でした。Zulily.comでも商品詳細ページの磨き込みを担当していたので、その経験が生きた仕事でもありました。


探しやすく買いやすいを追求した、アプリの商品詳細画面のデザイン

また、現在チーム全体で注力している「ファインダビリティ向上」も思い入れの強い案件です。ファインダビリティとは、ギフトモールにきたお客様がギフトを探す過程、商品詳細ページに至る手前までのことを指しています。サイトの肝になる部分だからこそ、難しさを感じている部分でもあります。ユーザーが興味を持ちそうな商品をいかに探し出し、早くスムーズに誘導するか。ギフトモールならではの検索システムを作ろうと取り組んでいます。この検索システムはスコープも広く深いので、フェーズを切って実装を進めています。現在、一部をトライアル的にリリースしており、今は第二段階のフェーズを検討しています。

−今まさに、大きな山を登っているのですね。

田中:そうですね。そもそもギフトECでは自分のものを探すのではなく、相手ありきで商品を探します。相手の好きなものを探す検索ってなんだろう?と考えると、なかなか世の中に先行事例がありません。だからこそ難しく、面白い。非常にやりがいはありますが、煮詰まりすぎて挫折しそうになるときもあります(笑)。

ギフト領域では、ユーザーの心理状態も複雑。そこが手探りで面白い

−サイトからアプリまで幅広くギフトモールに携わってきて、このプロダクトの面白さをどこに感じていますか?

田中:先ほどの話とも重複しますが、他のECサイトと決定的に違うのは、ユーザーが相手を思ってギフトを探しているところです。自分のものではないからこそ、迷うことも多く、必ずしも楽しみながら探せないこともありますよね。ユーザーの心理状況が複雑だからこそ読み取るのが難しく、先行事例も少ないのでこれでいいのかな?と日々、トライアンドエラーの繰り返しです。そこが面白くもありチャレンジングなところだと思います。

−田中さんが個人としてギフトモールで実現したいことがあれば聞かせてください。

田中:ギフトモールでは、名入れができるギフトをたくさん取り扱っています。ユーザーがたくさんの選択肢の中からカスタマイズし、パーソナルなギフトを贈れる点はギフトモールならでは。しかもこの部分は伸び代しかありません(笑)。ユーザーがワクワクしながらオリジナルのギフトを贈る体験を創り出したい、このUXを楽しいものに作り上げたいというのが、今後一番挑戦したいことです。

シアトルからのリモートワークで、仕事と育児を両立させる

−ここからはギフトモールでの働き方や働く環境について聞かせてください。田中さんはシアトルからリモートで参加していますが、どのような働き方をしているのでしょうか?

田中:働き方はかなりワガママを聞いていただいていて、労働時間は1日に4~5時間です。朝の7時頃から仕事を始めてお昼には終えています。そこから家のことをして、会議がある日は夕方に1〜2件入るという生活です。日本時間に合わせて不規則な生活になることもなく、シアトルの現地時間ベースで仕事をしています。

−ギフトモールという組織の特徴、ギフトモールらしさはどういったところにあると感じますか?

田中:入社前は本当に緊張していたんです。久しぶりの日本企業なので敬語や丁寧語が使えるかなとか、オンラインミーティングの間、ずっと前を向いていられるかな、とか(笑)。日本企業は上下関係に厳しい縦社会というイメージもありました。

ただ実際に入ってみたら、ギフトモールは非常にフラットで仕事がしやすい環境でした。トップダウンな縦社会という雰囲気は全くなく、開発の方もどんどんプロダクトに対して意見を出してくれます。逆に「デザイナーだからデザインのことだけやってね」という役割の壁も一切ありません。

あとは丁寧で優しい人が多いのもギフトモールらしさではないでしょうか。一緒に仕事をする人へ気遣いができ、共感性の高い人ばかり。全員がリモートワークだからこそ、slackのやりとりは活発ですが、ウェットな付き合いではなく、コミュニケーションもさらりとしていて落ち度がありません。私としてはその点に居心地の良さを感じています。

−最後にギフトモールのデザイン組織が今後どうあるべきか、また転職を考えている方へのメッセージがあれば聞かせてください。

田中:ギフトモールはサイトの規模に対して、まだまだデザイナーが少ないという現状があります。今後はカスタマージャーニーのフェーズごとに専属のデザイナーを配置し、デザイナー同士が連携しながらUI/UXを磨いていけるチーム体制になればいいなと思います。

ギフト領域に興味があったり、人の役に立つデザインを作りたい方、デザインを通して問題解決をするのが得意な方は是非、話を聞きに来てください。


《ギフトモールでは一緒に働く仲間を募集しています!!》
https://open.talentio.com/r/1/c/careers.giftmall/homes/3958


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