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簡単な計算が出来ないマン

 私は計算力が非常に低い。

 そこそこ出来るのはせいぜい10の位までの計算で、更にこれは一回きりの足し算・引き算の場合に限る。
 四則計算が2回以上となると、もうお手上げだ。
 そこに大きい数字や小数点が出てきたりするともうパニックで、自己防衛の為か、脳がオートロックをかけフリーズ状態に入ってしまう。

 

 それ故、日常生活でも色々と苦労をしていて、例えばスーパーで「3割引」、「10%OFF」といった文言を見てもイメージが湧かず、「これは安くなるやつだ」ぐらいにしか理解出来ない。
 飛行機のチケットを取る時も、家族達はあれやこれやと異なる旅行会社価格を比較して、最安値を選ぶよう心掛けているが、私はいつも「大体これぐらい」の感覚で購入してしまう。
 後になって割高だったということを家族から教わり、何度「もったいない!」と思ったことか。

 

 私だって節約はしたい。
 けど、そうしたくても数字が出てきた時点で頭が働かなくなるのだ。

 

 計算力が無い故に、本当にいつも損している。

 

 私は院卒だ。
 しかも大学は経済学部だった。

 

 計算もまともに出来ない状態で、いったいどうやって卒業出来たのかと、さぞ不思議に思われているかもしれないが、これについては中国で教育を受けられたというラッキーな理由がある。
 どういうことかというと、中国の数学教育はとても難しくマニアックなものばかりで、中学校からして既に筆算だけでは解けない問題が出ていた。
 よって、宿題はもちろん、テスト時も電卓の使用が許されていた
 そのおかげで、計算が苦手な私でも、なんとか無事合格点を取れていたのだ。

 

 全く笑える話だ。

 

 けど大人になって、アルバイトを始めて、レジ打ちする度にミスをし、商品の価格も中々覚えられず、会社に入っては簡単なデータ計算にもつまづき、そこで初めて「私はもしかして実は計算出来ないのでは?」と思ったのだ。

 

 今でも、仕事中の計算はExcelに頼りっきりである。

 

 パパっと計算出来る人は私からすれば、もう天才そのものだ。

 

 私の母は一瞬で中国元と日本円の通貨換算が出来るし、上司は機械の部品であればチラッと考えただけで完璧な寸法が出せる。


 まるで魔法のよう。

 

 

 会社の先輩にこう質問したことがある。
 「皆さんはどうしてこんなに早く計算できるんですか?」
 「早いかなぁ?普通だと思うけど……例えばどんな計算?」
 「1分30秒は130秒とか……」
 「あ~…(笑)それは私たちが早いのではなくて、

decoさんが遅いんだよ。

  あと、1分30秒は90秒ね。(笑)(笑)(笑)」

 

 嗚呼、計算って難しい。

(はてなブログ同時掲載:https://www.gifteddecoboko.com/entry/2019/11/28/080000

(画像素材元:https://pixabay.com/ja/)

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