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そりゃパスタも宙を舞うわな・・

長男が学期末の通知表を持ち帰ってきた。特段期待していたわけではなかったが、いくつかの教科がありえんだろうという成績だった。

長男については、もうこの学校に入れば安泰、本人が入りたくて入ったのだし、万事うまく行くと思っていたのに当てが外れまくっている。

なんで下から数えた方が早いんだ!?

中間試験と違い、期末試験後の成績は、ペーパーテストが実施されない教科も含めて全教科の成績が発表される。長男が酷い点数を取ってきたのは、期末試験が実施されない提出物や授業中の成果物で評価される科目だった。

提出物の管理については、嫌な予感がしていたため、ある程度親も気にして声掛けをしていたし、長男も遅れた自覚がある時は自ら早朝に提出しに行くなど頑張っている様子もあったのだが、それでもカバーしきれなかったようだ。

授業後に提出する課題、電子的に提出するもの、紙に書いて後日提出するもの、様々な形態がある事に加えて、先生によって提出期限のアナウンスの仕方も様々で、本人がちゃんとメモしておかなければ親も把握のしようがないものも結構あったようだった。

この辺は、自身が中学生だった時と比べても、管理方法を工夫しないと大変な気がしている。自身の昔を思い出すと、数学の先生、理科の先生、という感じだったが、長男の場合、理科が物理・化学・生物と先生が3人いる。数学も同様だ。体育も球技やその他の競技で先生が違うらしい(体育は唯一、ペーパーテストがなくても、実技だけで良かったため成績は良かった)。

提出物の管理は、どこか一か所を見に行けばまとまっている状態にしないと、簡単に管理不能になると思われるが、これをやらないために失敗したのだろう。加えて、長男の場合は提出すべき用紙などを頻繁に紛失するため、そのまま提出期限に間に合わなかったのだろうと思う。

ふつうは本人がマズイと思わなければいけないのだが

成績表を見ておったまげてしまった親は、即座に長男に説明を求めたわけだが、長男が「難しかった」や、不可抗力で自身にはどうしようもできなかったという様な説明をするため、火に油で、しかも成績の分布表を見れば、大半の生徒が難なくできている教科で酷い点数を取っているのだから難しいわけがないだろうと、遂に親が揃って噴火してしまった。

何よりも、長男の様子では次回以降に改善が望めなさそうなのだ。この学校に入ったら一切の問題が発生しないはずだったのにどうしてくれようかと、しかも先生からも授業中に集中していないことがある等言われていたこともフラッシュバックして殺気立ってしまった。

パスタを食べていた長男に夫が詰め寄り、そのまま馬乗りになった所で、長男が手にしていたパスタがズルズルとソファーの上へ。実際には宙を舞ってはいないのだが、あ~舞うかもと思いながらその様子を見ていた。ソファーカバーは後で洗濯した。

同日、少し落ち着いたところで今度は私が長男とまじめに話そうと思っていたら、長男が別にそんなに悪い成績でもないのに怒るのはおかしいという態度であることが判明したため、せっかく鎮火していたのに再度噴火状態になり、今度は私が手に持っていたコップを机にドンッ!とやると、中身が長男の夏休みの宿題に降りかかってしまった。

ゲッ、と思って、実は飲み切っていたと思ったのに、結構な量のコーヒーが残っていたようだ。かなり焦ったが、ここでひるんではいけないと思い直し、中身が入っていたことはわかっていたがこれが親の本気だという体にしようとしたが、やっぱりこれはヤバいと思って慌ててタオルで拭いた。ノートは私の責任で補修した。ちょっと申し訳なかったと謝罪している。

先生に電話した

本当に、この中学に入ったら穏やかな学校生活と共に、学校からの電話も来なくなると思っていたため、理想とのギャップにまだ眩暈がしているが、やっぱりちょっと状況を確認した方が良いかもしれないと、通知表がきっかけで学校に電話してみることにした。

長い話を短くすると、まず先生からは褒められた。「通知表を親に見せた」ことをまずは褒めてやってくださいと何度も言われた。えっ?と思ってしまったが、先生は長男が通知表を親に見せないと思っていたようだ(というか、見せない子が多いらしい)。

電話口には担任の先生と副担任の先生がいたのだが、お二人とも「親にちゃんと見せて、偉いよね」と感心しっぱなしだった(それもどう?)

でもそう言われると、少し気持ちは和むものである。

先生からは、提出物が中心の教科については確かに課題があると言われたが、その他の教科については全く問題ないと言われ、喜んで良いのか途方に暮れるべきなのか分からないが、「(あの気ままな授業の聞き方でも)この成績ということは、地頭が良いんでしょうね」と言われている。

でも、授業の受け方などは、このままだといつかきつくなると思うとも言われている。

実は先生からは中間の時点で、「成績が悪ければ、これだとマズイと本人が気づくんでしょうけど、今回はそのきっかけにはならなかったでしょうね」と言われていた。

例えば、先生は長男にもっとノートをとってほしいらしいのだが(ノートは提出して評価対象にもなる)、困難であれば写メでも良いと言ってくれていた。先生からすると、労を惜しんでいるか、ノートを取るのが困難か、どちらかに見えるようだった。

「字が書けないわけじゃなくて、テストなんかはちゃんと読める字で書いてるんで、そこは心配してないんですが。」と言われ(筆記の受験を一応突破している時点で書けないことは流石にないだろう)、先生は「どういう寄り添い方が良いか」という表現をされていたのだが、長男に聞いたら、「教科書とか配られたプリントに6,7割書いてあることを先生は黒板に書いてるから、そこは書かなくてよくない?」と言っていた。

こういう認識の違いみたいなものは、長男の場合はありがちだなと思う。そしてちゃんと言語化して説明しないと、相手には伝わらないまま悪印象になることがあるため、気を付けないといけないと思っている。

「本人困ってる感じないですよね?」

あと、やはり長男の机の周辺は相当汚いらしい。長男の小テストがあちこち床に落ちていたり、物が散乱していると言われた。よって、必要なものがすぐに見つからないことが多いらしい。どうにかなりませんかと言われたのだが、逆にお知恵を拝借したいくらいだと返して濁している。

先生:でも、本人、一向に困ってないですよね?w
私 :そうなんですよね・・、困っているのは周りばかりで・・。
先生:夏休み中の家庭向けに配ったプリントも持ち帰ってないでしょう?w
私 :あぁ・・ないと思います。
先生:そんなことだろうと思ったんで
後で送りますのでw

非常に助かっている。

この学校で良かったことは間違いない

学校の面倒見がよく、ある程度大目に見てくれる時点で、やはり長男には適した学校だったのだろうと思う。

この学校に入ったら安泰すぎて長男についてはネタ切れになると思っていたが、しばらくネタは尽きないのかもしれない。