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算数で凡ミスを量産するくらいなら

埼玉が終わってから千葉までの間は、落ち着きのない日々だったせいか記憶が時系列に思い出せない。

基礎問題でも失点する時は失点する?

Aレベル問題での失点については、理解の問題なのか、凡ミスの問題なのかは要確認ではあったが、色々なことをフラッシュバックする中で、やはり理解の問題とは違う気がしてならなかった。

その根拠の一つが、まだ塾に通っていた頃、算数の先生から「お前やっぱり解き切る力はあるなぁ。うん・・でも絶対に油断するな。先生は不安しかない。」と言われていたことだった。

ある程度の解き切る力があるとすると、基礎理解が足りないということは考えづらいのではないかと思った。そしてこれは今となっては聞き違いだったかもしれないのだが、長男は関西のとある男子校を受験してみるように言われていたようなのだ。しかも算数の先生から。基礎が足りないならまず勧めるはずのない学校であるために、だとするとやはり凡ミスしかないのではないかと思った。

また、一番最後に受けた学校別模試でも、長男にしてはやや珍しく、理社並みに算数が受験者平均を上回っていた。よって基礎からボロボロということはないように思った。

今思うのは、A問題=易しい=点が取りやすい=落としづらい問題と考えていたのがまずかったのだと思う。少なくとも親はそう思い込んでいた。A問題であっても気を抜いたら一瞬でミスするし、そもそもAレベルと言ったって受験勉強をしていなければ歯が立たないような問題である。

そして認識が変わっていく過程では、以下の書籍を読んだことも大きかったと思う。こちらの本を読むまで、易問こそが怖いとまでは思っていなかった。直感的には難問の方が怖く、易問はそう感じない。

中学受験 算数専門プロ家庭教師・熊野孝哉が提言する難関校合格への62の戦略

中学受験 算数の戦略的学習法 難関中学編 改訂新版

基礎レベルで凡ミス対策開始

埼玉以降、夫が改めて長男をみることになる。そしてなるべく本番環境に近い形でやらねばと、秋以降取り入れていたカフェ勉強を再開した。週末は夫が長男とカフェに行って丸一日特訓である。

その時に使う教材も何が良いかとまたしても迷ったが、基礎理解力の確認を念のためしておきたかったのと、凡ミスがあるなら難問より数をやらせてみたほうが良いだろうと『プラスワン』を採用した。この時長男の計算する手元を夫が確認し、原因特定に努めた。

いつもLINEでLIVE報告

夫はカフェで長男に付き添いながら頻繁にLINEで状況を報告してくれていた。埼玉が終わった直後のLINEである。

夫 :字が汚い、説明がない、見た人が○か0か見分けられない書き方
私 :はい、、

私も採点していて思ったが、長男の「0」は「2」に見えるような時もあり、また「+」「÷」「4」の見分けがつかない事もあった。

夫 :プラスワン問題集の推理論理をやった。1ページ6-8問を20-30分で解答させて考え方を口頭で説明させながら採点。1ページで1.5問くらい間違い。

夫 :間違いの原因は、ベン図を小さく書きすぎてこんがらがっている。自分でも読みにくい作答。問題の読み違い。別紙やノートに余裕を持って解き直させるとできる。小さく書くと考えも小さくなるから、もう少しスペースのあるところで書くように言った。

そうなのだ、長男は書いて考える際、問題文の上に平気で上書いて書くし、問題文の隅っこのスペースにぐちゃぐちゃと書くために、見直しもへったくれもないのである。

夫 :本命校対策で改善が必要なのは、式の説明を省かないこと、文字(アルファベットや記号)を見間違えられないようにはっきり書くこと。

【衝撃】そもそも見直しをしていなかった

長男が本番で見直しをしていないという事に親がどうやって気づいたのか記憶が定かでは無いのだが、凡ミスが多そうだと気づいた時に、見直しをしても見つけられないのかと質問したら、「見直しの時間なんてない」と言ったため発覚したのではなかったかと思う。

これが国・社・理なら基本的には見直しは必要ないのかもしれない。しかし計算はそうはいかないだろうと思った。

このあたりから、見直しをしないまま全問解くのと、解く問題数を減らしてでも見直しをするのと、どちらが得点しやすいかと考えるようになった。得点開示の結果からも、ミスがある前提で多少見直しの時間を作ったほうが良いのではと親からは提案をするようになっていた。