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僕も優秀?(4)

ワーキングメモリについて

次男は4指標の中で、ワーキングメモリが最も凹であった。これも想定していた通りであったが、長男がこの指標が最も凸であったことを思うと、兄弟でも違うのだなと、改めて子育ては常に工夫が求められると思ったのだった。

なお、上記noteにも記載したが、WISC-IVのワーキングメモリでは聴覚のワーキングメモリしか測っていない。

そして、とある研究者の方の話だと、次男の場合はWISC-Vを受けた方が視覚のワーキングメモリも測れてより正確にわかるはずとのことだった。WISC-IVが聴覚のワーキングメモリしか測れないのであれば、長男がこの指標で凸、次男が凹で出るのは当然なのかもしれない。

さらに、視覚だからと言って単純に目を使えば良いと言うことではなく、家庭内でディスカッションをすることも有効だと教えてもらった。状況をイメージできるように説明したり、言葉の意味もさらっと流さずに本人がイメージできているか見ながら話してやると良いとのことだった。

過集中?

余談だが、この研究者の方は、興味深いことに、難関中学のN中や、○駒などからデータをもらって研究することもあるそうだ。

そして家族について聞かれる中で長男が中学受験をしたという話もした所、「お兄さん、過集中じゃないですか?」と訊かれている。実はこの質問は次男がチック症状を診てもらうために通っている病院の医師からも訊かれていて、長男の中学校名を答えた所、「お兄さん、過集中でしょ?」と興味を持たれた感があり、何かキーワードなのだろうかと思うほどだ。

長男に関しては、過集中と思ったことが実はなく、ピンとこない。過集中の人の様子は会社などで見たことがありイメージはあるのだが、そういった感じはしないのだ。さらに、最近だと中学校の先生から「集中力が続かないみたいで」と連絡をもらっていて(これはこれで頭を抱えている)、長男もそれは認めている。

毎日5,6時間、座って授業を聞くのはさすがに集中力が続かず、一回あたりせいぜい30分が限界だと言っていた。決して、授業を放棄しているのではないのだが、集中力が散漫か、別のことをやり始める様子があると聞いている。あとは教室がうるさすぎて(誰も集中してない?)、集中しようにもなかなか難しくはあるらしい(ただ授業は楽しいことに変わりはない)。

その他思ったこと

WISCについては居住区の関連機関で受けているため、学校にも結果が通知されるのだが、それを見た先生からは、十分高い結果で、中学受験もしようと思えば全然できるお子さんで、といったコメントをもらっている。

これに関しては、WISCはあくまで参考情報であり、この結果だけを持って判断することは考えていなかったため、中学受験についても、次男の気持ち次第だろうと思っている。親として気にするとしたら、機会を与えないと、それはそれで兄と比較して親が無理と判断したと次男が受け取るのか、あるいは、塾に行かせてみて本人に決めさせるにしても、そこで万が一余計に兄を意識する結果にならないか、勉強嫌いになりはしないか、その判断が難しいなとは思う。

スランプは抜けたのかも

次男の学習放棄について原因や対処方法を探るべく動いたわけだが、学年が変わったと同時に次男の様子が好転することとなった。担任の先生が変わったりと、緊張感があることが影響しているようだった。

今、まもなく一学期も終わろうとしているが、進んで学習し、宿題をきちんとやる習慣ができている。課題として出されたことをしっかり取り組もうとするところも次男らしいなと思う。ただ、自分は勉強が苦手だという意識が時々見え隠れするため危うさも感じている。

家庭でも、気晴らしにカフェで私と次男でデザートを食べながら学習することがあるのだが、定着を感じるし、工夫次第で入りが良くなる手ごたえも感じている。

桁の多い計算で少し戸惑っていた際には、「視覚」や「イメージ」を意識して、4005-1234=2771であれば、千が4つの場合と、千が3つと百が10個は同じだよね?次に、その百10個を、百9個と十10個にしても同じだよね?と、崩し方を図解も交えて説明すると入りが良く、以後、うまくいくようになった。

また少し前と違ってきているのは、親が教えそうになると、次男が「待って、今考えてるから!」と自ら考えようとしていること。絶対に制止してくる姿を見ると、頼もしいなと思う。

次男のチック症状について

最後に、次男のチック症状について。チックは知らなかったのだが、どうやら体質であるらしく、また次男くらいの年齢で初めて症状が出る人が多いらしい。さらに男児の方が多いと言っていた。

家族にチックの方は居ますかと聞かれて、思い当たる人はいなかったが、体質と考えるべきだそうだ(きっかけがあったとしても)。

なお、次男のチックについては、不随意に起きる動きではなく、どちらかというと、貧乏揺すりのような、ちょっと意識すれば止められるんじゃないかと思うような動きであった。ただ頻度が増加傾向であったため、受診したのだった。

また風邪をきっかけに咳払いが始まり、少々頻度が高く気になるなと思っていたのだが、これも音声チックの可能性が高いと言われた。

それでチックはドーパミンが関係しているそうなのだが、医師曰く、チックの人は優秀な人が多いのだそうだ。

ドーパミンや、過集中、そのあたりはキーワードなのかなと思った。次男が自分は「優秀か」と気にしていたことを思うと、そこは良かったのかなと思う。あとは、漫画を読んでいるときの次男は、長男が読書している時以上に集中しているように私には見えている。