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本命校、本番

長男の全受験の送迎は夫が担当した。本命校も同じく夫が連れて行ってくれていた。

夫 :無事送り届けた。たくましく行ったよ。

私 :おぉ!どんな風にたくましかったの?見たかったなぁ。

夫 :こっちを振り返らずにまっすぐ入って行ったよ。

私 :かっけー。ありがと。

受験終了。

夫 :無事合流

私 :お疲れ様~!抱きしめたい。頑張ったね。どんな表情かしら。やり切ったかな?

夫 :まあまあ。いつも通りだって。

私 :それは良かった。

長男はいつ訊いても「まあまあ」しか言わなかったため、いつもは「それじゃわからん!」と夫も私も突っ込んでいたのだが、この日は敢えて突っ込まなかった。

算数

これまで算数のことばかり書いてきたが、本命校でも算数の出来は最も気になった。解答速報を見ると、残念ながらA問題を1問落としていたが、問題の取捨選択は申し分なかった。

夫 :配点がわからんし平均点次第だね

私 :うん。まぁ頑張ってるから、反省点はあれど、ここまできたら応援するしかない。算数をもっと早くから重点的にやれてたらと思ってしまうが・・。時間も算数が確保しづらかったのが悔やまれる。

夫 :そうだね。

私 :12歳、よく成長した。普通はできん。

夫 :明日は褒めてやろう

もう結果に関係なく労いたい気持ちでいっぱいだった。この時、併願校も含めて立て続けの受験と、連日の合格発表に追われていた。夫婦の会話は移動と待ち時間のLINEが中心になっていた。

夫 :今から移動してカフェで休憩するよ。疲れた。

私 :それがよか

夫 :あいつはもっとだけど

私 :おとうもお疲れ様

夫 :電車で仮眠させたよ

その他の教科の自己採点

算数をまっ先に採点したのは言うまでも無いが、他の教科も確認していた。なかなか国語や社会などは自己採点が難しく、正確に把握はできなかったものの、社会が印象に残ったので触れてみたいと思う。

長男が模範解答を見ながら、解答の1つに、自身の解答よりも抽象的だと言ったものがあった。長男はそれを見て自信がなくなったのか、配点の半分くらいで見積もると言った。ちょっと見せてごらんと言って見比べてみると、長男の解答はとても具体的で一読で頭に入るものだった一方、模範解答はどのような解答にも対応できるような抽象的な解答であることがわかった。

ただ長男の解答は悪くなさそうに思った。なかなか芯がある。言い方を変えるとドキッともした。顔色を伺うタイプの子は躊躇して書かない回答かもしれない。

夫も言った。「うん、うんうん。良く書けてるんじゃないか?加点がもらえても良いと思うよ。配点の半分ってことはないと思う。」

あとはもう、待つのみだった。