映像制作現場で作成する資料解説
映像制作初心者の方、制作会社への就職を考えている学生の方へ。
今回は、制作現場で用意する資料のなかでも、特に基本的な資料をご紹介します。
映像制作の参考にしていただけると幸いです。
PPM
プリ・プロダクション・ミーティングの略で、クライアント、広告代理店、制作会社で行う、撮影前の最終確認打ち合わせのことを指します。
この打ち合わせのために、演出プラン、出演者、衣装、セットデザイン、小道具、音楽、ロケ地などをまとめた資料を作成します。
企業によっては専用のテンプレートやデザインを統一して作成する必要があるため、プロデューサーに確認が必要です。
コンテ
撮影時に用意するコンテは、監督の指示が書かれている演出コンテです。
撮影部や照明部などスタッフに共有し、実際撮影するためにどのような映像を作ったらよいかを確認するために用意します。
アングルチェック資料
撮影本番前に行ったアングルチェックで撮影した映像を資料化したものです。
アングルチェックは、実際のセットで、細かい調整を行うため、本番はこの資料を参考に撮影を行います。
香盤表
撮影スケジュールの資料です。
スタッフに配布するA4サイズと、撮影現場に貼るA3サイズを用意して現場に向かいましょう。
シュートリスト
撮影するカットをまとめた資料です。
演出コンテがストーリー順になっているのに対し、シュートリストは撮影の順番を資料にします。
撮影の順番は、アングルによるカメラや照明のセッティング、セットやロケ地の移動などの都合で調整されるため、香盤表にも記載されますが、別でカメラの動きなど、詳しく書かれたシュートリストがあった方が便利です。
衣装資料
出演者の衣装についての資料です。加えてヘアメイクについても記載することがあります。
複数候補用意し、実際に着用してもらってから撮影直前に確定することがあるので、事前の打ち合わせではこうだったというのが分かるようにしておくとよいです。
ヘアメイクルームに貼るので、A3で用意しておきます。
撮影資料は、現場によって必要であったりなかったりするため、あくまで参考程度に見ていただければと思います。
また、これらの資料は全て機密資料になりますので、撮影終了後は個人で持ち帰らず、制作会社で回収し、確実に処分しましょう。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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