辺境の魔導士

カムイミンタラに住む老獪な魔導士。専門は特殊教育臨床心理学(特別支援教育は専門外)と認…

辺境の魔導士

カムイミンタラに住む老獪な魔導士。専門は特殊教育臨床心理学(特別支援教育は専門外)と認知心理学。「日常」と「ギフテッド臨床研究」と異世界ファンタジー「諸刃の剣を持つギフテッド転生して邪教に挑む」をタラタラ書いていきます。

最近の記事

高知能調査研究から育ちの鍵を考える

二日目の東京の最高気温は28度。半袖になり目的地の静岡へと。道すがら飛鳥山の桜を愛でることに。昨日の暖かさのせいか,八分咲きの桜が。公園ではすでにブールーシートを広げて場所取りをしている人たちが。  王子からローカル線の乗り継いで静岡へと。久しぶりの乗り鉄。東海道新幹線に乗ったのが40年以上前。せいぜい江ノ島止まりなのでとっても新鮮。熱海,真鶴と・・・位置関係が把握できた。  静岡駅で😇さんと待ち合わせ。声をかけてもらうまで分からなかった。5年の歳月はお大きい。真面目に調査

    • ギフテッドの調査研究で東京に出かけた

      調査研究初日は,寒い札幌を出て羽田に降り立ったら,そこは初夏の東京。開花宣言でしたね。 待ち合わせて,会場となる板橋の東京共育学園高等部へ(貸していただきありがとうございました)。昼食を取る余裕もなくWAIS-Ⅳへと。久しぶりに働くジジイ。 ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ 今回の調査研究は,いわゆる「ギフテッド」など高い知能を有する人の特性や困りごとについて、インタビュー調査と質問紙調査を行い、それらの要因の分析。 せっかくなので古くから付き合ってきた子どもたちにお願いしました。

      • ダラダラしていたら明日は東京だ・・・発達障害教育について愚行する

        春休みがいつの間にか終わろうとしている。一月はあったはずなのに(笑)3月は急遽決まった義母の終の住処への引っ越しでバタバしていた。それにしてもこの時期は金額が半端ない。致し方ないね。 明日から調査研究で東京と静岡へと・・・桜が見られそう。 ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ ぼちぼち新年度の講義の準備を始めている。のほほんとしていたら,4月から障害児保育もスタートということで,春から週2.5コマが6月まで,7月,8月は2コマ,9月の中旬から再度2.5コマと・・・なかなかの充実。 今回

        • 春休みに突入・・・日常からワーキングメモリを考える

          えーいと評価の方を終えて,春休みに突入したはずなのだが・・・ボロボロと。 しかし,弥生三月だというのに寒い日が続く。啓蟄を過ぎてもやる気虫が出てこない。 そのうえ,お家の雑事で慌ただしい日々を過ごしている。20日はひと段落するはずなので・・・春は23日からかな。   ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ (1)「タウンシップ」とワーキングメモリ いつもの如く異世界ファンタジーを読み漁っている。🍉ゲームも飽きたので,歳建設ゲームの「タウンシップ」を始めた。ついついハマってしまった。 二十世紀

        高知能調査研究から育ちの鍵を考える

          第4話 ゲーギ 魔導書との出会い(3)過度激動(Overexcitability )を考える

          「諸刃の剣を持つギフテッド転生して邪教に挑む」・・・久しぶリのアップ。 昨秋書き上げていたのですが,過度激動を使うことの是非でアップを躊躇していた。自分なりにOverexcitability を捉え直す必要があるかなと。この先, ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ まあギフテッドであってもなくてもいいのだが。自分のことは知りたいよな。  ページをめくると過度激動(Overexcitability )が目についた。  過度激動は5つあるのか。精神運動性 OE 、感覚性 OE 、想像性

          第4話 ゲーギ 魔導書との出会い(3)過度激動(Overexcitability )を考える

          高IQギフテッドという言葉に対する違和感 〜intellectually gifted 知的ギフテッド〜

          なんと55年ぶりの二桁気温が二日も続いた。55年前といえば,11歳の時なのだが一片の記憶もない。小5の時に覚えているのは十勝沖地震。 その後に,寒さと大雪が戻ってきた。 寒暖差の激しいせいからか老人性無気力感に襲われている。 ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ 老人性無力症に蝕まれながらも「高IQ」という言葉について考えていた。 「高IQ」は言葉として定義がないわけだ。 もちろん「高IQギフテッド」という言葉も存在しない。 高IQはウェクスラー検査で変換すれば高い全検査IQ(F

          高IQギフテッドという言葉に対する違和感 〜intellectually gifted 知的ギフテッド〜

          カテゴライズと多様性・・・ギフテッドという言葉

          ズブズブと異世界ファンタジーの沼にハマっていた。いつの間にか底なし沼になっている。怠惰な生活の合間に,講義準備,レポートを読んでSNOOPYのスタンプ押し,再再試験のテスト作り,頼まれていたプレスリリースの仕事をしていた。 プレスリリースの方は決められた字数の中に著者の描こうとした思いと愚僧の思いを入れこむ。なかなかしんどい作業でした。愚僧みたいな際物に頼むのはどうなのかと問いたのですがね。お花畑状態が続く頭に刺激を入れるのは大事かもと。 まあ,やる気が起きないから・・・

          カテゴライズと多様性・・・ギフテッドという言葉

          Overexcitabilityとgiftedのニューロダイバーシティ ~広がりとクアトロタスク

          昨秋からの非常勤🐼も今月残すところ後2回。 なんとなく開放感・・・3月は講義がないし気分は春休み。 頭の片隅にしまい込んでいた妄究の種を育てるか。 ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ Overexcitability は過度激動よりも刺激増幅受容性の方がしっくりくる。その話の続き。 刺激が増幅された後に何が起きるのか。 giftedは,小石を池に投げ入れたらが波紋が大きく広がり(増幅され)何度も繰り返して持続する。 イメージとしては投げ入れた場所だけではなく,いろいろな箇所から波

          Overexcitabilityとgiftedのニューロダイバーシティ ~広がりとクアトロタスク

          過度激動よりも刺激増幅受容性という考え〜刺激が増幅され強い反応が長時間持続する〜

          今日から如月。もう少しで立春というのに書斎の窓からは白魔が遊びにきている。 ギフ寺で目標がなかなか見つからんと話をしていたら,小僧が生きているだけでいいよと言っていた。きっと立春になればやる気がむくむくと土から出てくるはず。 少しXでつぶやいていた過度激動の話をしよう ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆  過度激動(Overexcitability )は,Dąbrowski さんがgiftedの臨床研究を通してまとめたもの。OE は Psychomotor OE(精神運動性 OE)

          過度激動よりも刺激増幅受容性という考え〜刺激が増幅され強い反応が長時間持続する〜

          小学館のセミナー終了・・・質問からギフ寺と支援について

          年が明けてから準備をしていたセミナーが終わった。 昨年末に続いてボスと副住職たちとのセッション。 参加していただいた皆さんありがとう。 ほんと,副住職たちの話は興味深買った。楢戸さん的には,彼らを発掘できたことが愚僧の数少ない業績かもしれない。 これでひと段落・・・講義もあと少しで終わる。 ギフ寺の方は,真面目に3月までやるが。春までのんびりしよう。 ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ セミナーが終わってから・・・なかなかやる気が起きずダラダラと。後日アンケートが届くので必要があれ

          小学館のセミナー終了・・・質問からギフ寺と支援について

          「ギフ寺で一体、何が起きていたのか」〜20日のセミナーの準備〜

          火曜日から講義が始まった。ギフテッド教育界隈が(この言葉に違和感を感じるが)ざわついている。文科省が「特異な才能のある児童生徒」を十分に吟味せずに使って拡散した余波。 支援は,そうは簡単ではない。なかなか子どもたちは,大人が思うようにいかないよ。 20日には小学館のセミナーがある後半はボスと副住職とのディスカッション。前段に「ギフ寺で一体、何が起きていたのか」をテーマに20分ほど語らなければならない。 ◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆ ギフ寺のモデルとなると北大の土曜教室。前半が勉

          「ギフ寺で一体、何が起きていたのか」〜20日のセミナーの準備〜

          心ざわつく中 ギフテッド学会設立準備会のお知らせが

          新年早々,心がザワザワする出来事か続いている。5年前の胆振東部地震では札幌で唯一震度6弱の地域だった。でも9月という時期と水道とガスは通じていたことで救われた。この時期だったらと思うと。 珠洲という地名は思いがある地名。学習障害の勉強会をやっていたメンバーさんの出身地。札幌で教師を初めて2年目。そこから1998の土曜教室そしてLD学会の実行委員として支えてくれた。いつの間にか教育行政の方に進んでいて一度立ち話をしたのだが・・・訃報を知ったのは退職後だった。 深呼吸をしなが

          心ざわつく中 ギフテッド学会設立準備会のお知らせが

          新年の抱負

          明けましておめでとうございます🎍 今年もよろしくお願いします。 ブログをnoteにして2ヶ月,少しずつなれてきたかな メールで新年の抱負ということなで昨年の振り返りを交えつつ 去年は4つの目標を立てていた。 ①giftedの臨床研究,②ギフ寺,③旅行と遊び,④健康 ①と②は,日本児童財団からD V D「私たちの秘密基地 ~「ギフ寺」が問いかけるもの~」と小学館から「ギフテッド応援ブック」も刊行に携わることができた。結構満足。広島の学会では方ギーとボスと3人で「ギフテッド

          「giftedの援助とは」四半世紀の振り返り〜 27日のイベントから〜

          27日は今年最後のイベント「giftedの集い」 登山の側ボスにDVDを見ながら話をしたいとお願いしていた。学校とは異なる場として土曜教室をスタートしたのが1998年11月それから四半世紀が経った。ギフテッドの臨床研究を本格化させて10年,ギフ寺を開いて4年。 いつの間にか高齢者に。そろそろ自分の取り組んできた【臨床】を振り返ってもいいかと。 カタギーに会場をおさえてもらい,北海道のS.E.N.Sの会とギフテッド応援隊にも声をかけクローズで実現できた。この年末にもかかわら

          「giftedの援助とは」四半世紀の振り返り〜 27日のイベントから〜

          WISC-ⅣとWISC-Ⅴの臨床群研究でにおける比較で見えたこと

          24日の準備を兼ねてウィスクの臨床群研究を眺めていた。確か運動障害の記載があったと思いWISC-Ⅴの理論・解釈マニュアえうを見たら臨床群の記載がなかった。本箱の上の箱にしまったWISC-Ⅳの箱から理論解釈マニュアルを取り出したら,Ⅳに「運動障害」として記載されていた。 人間の記憶は曖昧 そこでWISC-Ⅴの理論・解釈マニュアルとⅣを比較することにした。丁寧に文献にあたるのは大事だよ。 Ⅳで臨床群として記載されていた,運動障害に加え読字障害・書字表出障害・算数障害,LD/AD

          WISC-ⅣとWISC-Ⅴの臨床群研究でにおける比較で見えたこと

          giftedは優生思想を乗り越えられるか・・・

          19日に今年最後の講義が終わり,予定していた24日のセミナーが来春に順延ということで,一気に冬休みモードへ。日々,異世界ファンタジーを読み込み現実逃避。 2年前にフリースクール自遊学坊としてスタートした木曜ギフ寺も21日でその役割を終えた。「出席日数」を必要としていた子どもたちもギフ寺から旅立っていった。春まではコロナ前の土曜ギフ寺へと立ち戻ることに。 年内残すは,27日のボスとカタギーとの鼎談。臨床の最終章ということで(笑) 異世界ファンタジーを貪り読んでいる合間に,「

          giftedは優生思想を乗り越えられるか・・・