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嫌われる勇気

人はいつからでも変われる

アドラー心理学まとめ

アドラー心理学とは、一言でいうと
過去の原因ではなく、今の目的を考える心理学である。

アドラー心理学は明確にトラウマを否定する。
つまり、過去のトラウマは存在しない。

ex)引きこもりの人
一般的な原因論】
過去のトラウマや経験から外に出るのが怖い、不安だと考える。
アドラー心理学
心配されたいから引きこもっていると考える。
→これを目的論と呼ぶ。


原因論と目的論

原因論とは変えられない過去をもとに、だから今はこうなんだと、行動を決めている。
これは、過去だけでなく、変えられないすべて事象にも当てはまる。

例えば部活動で、変えられないものを言い訳にして、いつまでもスタメンを取れない選手がいるとする。
具体的には、監督が悪い、練習環境が悪いから結果が出ないんだとと言い訳をすること。これは原因論に囚われた考え方である。


アドラー心理学では、この考え方を一切捨てろと言っている。

じゃあ何をしたらいいか?

それは、「今こうしたいからこうする。」と想い、前向きな理由を考える事である。

さっきの部活動の例でいくと、スタメンを取りたいから練習する。と考え、
監督に使われるには、自主練習でノックをお願いしてみよう。とか、環境が悪いなら、スペースを使わない素振りの量と質を上げよう。とか、今できる能力や環境で、どうすれば目的を達成できるか前向きに考えること。

これがアドラー心理学の提唱する目的論である。


アドラーはトラウマの議論の中で、こう語っている。
「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。我々は自分の経験によるショック(いわゆるトラウマ)に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなう物を見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。」と。

われわれは皆、何かしらの「目的」に沿って生きている。
過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものである。

フロイト的な原因論は、過去に支配され、過去に縛られたまま、この先ずっと幸せになる事ができなくなる。トラウマの議論に代表されるフロイト的な原因論とは、形を変えた決定論であり、ニヒリズムの入り口である。

つまり、アドラーの教えは
過去に縛られず、人は変われることを前提に考えろ」ということである。


あなたのライフスタイルはあなたが選ぶ

アドラー心理学では、性格や気質のことを「ライフスタイル」という言葉で説明する。

これは、人生における思考や行動の傾向であり、いわばあなたの世界観である。

「私は悲観的な性格だ。」「私は人見知りだ。」これらの性格は変わらないものであるという認識を持っている人も少なくない。

これらの性格や気質は生まれ持って与えられた物だと考える人もいるが、アドラー心理学では、自ら選び取るものだと考える。

そして、ライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるから、再び自分で選び直すことも可能であると考える。

あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからである。それは、今のライフスタイルの方が多少不便があっても楽であるから。いわば、乗り慣れた車を運転している状態である。

一方、新しいライフスタイルを選んでしまったら、新しい自分に何が起きるかもわからないし、目の前の出来事にどう対処すればいいかもわからない。
つまり、人は、色々と不満はあったとしても、「このままの私」でいることの方が楽であり、安心なのである。

ライフスタイルを変えようとするとき、我々は大きな”勇気”を試される。
あなたが今、不幸せなのは、ただ”勇気”が足りない。

”幸せになる勇気”が足りていないのである。

原因論ではなく、目的論で考える。

過去や、変えられないモノを考えるのではない。
今やりたいこと、前向きな理由を考える。

過去がこうだから、私はこうなんだと考えるのではない。
今こうしたいから、私はこうするんだと考える。

幸せにある勇気を持って、一歩踏み出す事で、人はいつからでも変わる事ができる。

嫌われる勇気は、アドラーは、過去なんか気にせず、今、自分がやりたいことをやれと言っているのである。

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