難しい

こんにちわ。
絶望フリーター1年目です。

めちゃくちゃ久しぶりの記事更新となりました。
勢い任せで始めたこのnoteでしたが、案の定モチベーションが出張に行ってしまっていまして。

ようやく単身赴任から戻ってきてくれたので、本日からまた始めていこうと思います。
今度からは、続けることを第一に軽い出来事でも拙い文章で、とにかく投稿していきます。

というわけで、今回は下らない話を。

先日、朝早くに買い物に行ったのですが、その帰り信号で待っていた時の事です。
朝7時ごろだったので、信号がある通りを走る車はほとんどありませんでした。ですが、横断歩道の信号は赤でしたので、ぼーっと突っ立って待っていた時のこと。

視界の端で車が止まり、どうしたのかと見てみると、タクシーの運転席で手のひらをこちらに向けて、何かを促すオジサンの姿……。

何事かと思い、冷静に周りを確認してみると、その時、もう一方の車線には車が無かったので、どうやらオジサンは「渡っていいよ?」と、車を止めて私を渡らせようとしてくれていたようでした。

ですが、私の目の前に光る信号の色は赤。タクシーのオジサンがそれの、変な夢の話によく出てくる謎のオジサンと遭遇する夢の真っ最中でない限り、信号は赤でした。

しかも、すぐ斜め前には交番があります。もしここで信号無視の法律違反を犯せば、大人として間違いなくお縄です。バッチリお巡りさんと目が合っていましたので。

たまたま早く起きて、たまたま出会ってしまったオジサンの、本来ならばありがたく受け取るべき親切心は、気弱で平凡な私に、突如として日常の中で孔明が馬謖を斬るか決めあぐねるかのような選択を迫りました。

私はただ、買い物を済ませて何事もなく帰れればよかったのに……。
深い絶望はいらない……。その代わり激しい喜びもない……。そんな植物のような人生が私の目標だったのに……。

人間同士のささやかな心の交流として、オジサンの好意を噛み締めるべきだったのか。善良な一市民として、自分の生まれたの国の法を遵守すべきだったのか……。

そんなことを考えている内に、オジサンはさっさと走り去っていきました。
すれ違いざまに見えた、つまらなそうなオジサンの色黒な顔が今も脳裏に焼き付いています。なんでオジサンの顔は皆あんなに黒いんですかね?

しとしと雨が降る早朝のそんな一幕でした。

これを読んでいただいているみなさんだったら、どうしてましたか?
赤だけど信号を渡っていましたか? 好意に甘えて渡っていましたか?

僕は渡れませんでした。

あの日あの時あの場所で君に出会ってなかったら……

以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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