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東京ゲームショウ2024~ゲームで世界に先駆けろ。~

TGSの概要

2024年9月26~29日、東京ゲームショウ(以下、TGS)が開催されました。TGSとは、年に一度幕張メッセで開催される国内最大級のゲームの展覧会で最新作の試遊などもできます。
ビジネスデイ(業界・メディア関係者のための開催日)は26、27日で一般公開日は28、29日でした。
今年も去年に引き続き、幕張メッセ全館を使用していて出展社数、出展ブース面積共に、過去最高を記録した去年を上回り、TGS史上最大規模での開催となりました。(出展社数→985社、出展小間数→3,252小間)

僕は去年、TGSに取材に行き、今年も現地に伺って取材しました。

(TGS2023の記事↓)

今年のオフィシャルサポーターは、ゲーム好きで知られる歌手の三浦大知さん。2021年4月にYoutubeチャンネル「三浦大知のゲーム実況」をスタートし、同年11月からはゲーム教養番組『ゲームゲノム』(NHK総合)でMCも務め、ゲーム業界とも縁が深い方です。
会場での試遊や配信番組出演などを通じて、TGSの情報を広く発信しました。

ビックタイトルのゲームでは、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』『モンスターハンターワイルズ』『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』などが試遊台として用意されました。それぞれ完全新作で出すものとリメイクとして出すものが並び、いずれも注目度が高い作品として期待が寄せられています。それらのゲームをいち早く触れることができたのは、貴重な機会だったと言えるでしょう。

スクウェア・エニックスのブース


スクウェア・エニックスのブースにあった『ドラクエ』のロトの鎧


セガのブース


カプコンのブース


コナミのブース

また、今回イベントステージでは基調講演、日本ゲーム大賞(その年の優れたコンシューマーゲーム作品に授与される賞)、NHKとTGSがコラボした公開収録の特番『NEW GAME +』などが行われました。

基調講演

初日に行われた基調講演では、PlayStation(以下、PS)の生みの親として知られる久夛良木健さんと林克彦さん(ファミ通グループ代表)が登壇し、初代PSから現在のPlayStation 5に至るまでの開発秘話が語られました。久夛良木健さんは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現、ソニー・インタラクティブエンタテインメント)で初代PSからPlayStation 3までの開発を指揮しました。今年で初代PlayStation(以下、初代PS)が発売されてから30周年になり、その歴史も長く感じます。
しかし、当時はその立ち上げには苦労が多く、初代PSが発売を迎える前年に当たる1993年、日本各地のゲームソフトメーカーへのヒアリングを行った際の反応は「完璧な塩対応」で、当時のソニー社内にすら味方は少なかったと言います。
その中で潮目が変わっていったのは、プロトタイプの映像をナムコ(現、バンダイナムコエンターテインメント)に持ち込んだ瞬間からで当時、高価な業務用基板を採用できたアーケードゲームの世界では3Dグラフィックスを用いたゲームが出現し始めており、ナムコもそうしたゲームを手掛けるメーカーの1つでした。
それがきっかけで「とんでもないことが起こる」という雰囲気になったというゲーム業界。業種を超えてさまざまな人材がゲーム業界に入ってきたのも、この時期とのことでした。こうした流れが、新たなエンターテインメントが作られる土壌となったと言います。
またこれからのゲーム業界については、久夛良木さんは映画『2001年宇宙の旅』を引き合いに出し、AIによりインタラクションできる、計算可能な世界が広がっていく可能性があるとも指摘。AIをどう育てていくかによって、時代によって異なるエンターテインメントが生まれると語りました。

日本ゲーム大賞

日本ゲーム大賞では、年間作品部門の大賞に、2023年5月にリリースされたNintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、『ティアキン』)が選出されました。『ティアキン』は、本年度のベストセールス賞も受賞し、優秀賞と共にトリプル受賞という快挙になりました。
今年の優秀賞には『ティアキン』の他、『ストリートファイター6』、ファイナルファンタジーシリーズのナンバリングタイトル最新作の『ファイナルファンタジーXVI』、『ペルソナ3』のリメイクである『ペルソナ3 リロード』など、11作品が選出されました。
さらに経済産業大臣賞(ゲーム産業の発展に寄与した人物などに贈られる賞)には、発売30周年を迎えるPSが選ばれました。

『NEW GAME +』

『NEW GAME +』では、三浦大知さん、『モンスターハンター』シリーズプロデューサーの辻本良三さん、ゲームジャーナリストの徳岡正肇さん、『ゲームゲノム』総合演出兼ディレクターの平元慎一郎さん、NHKアナウンサーの宮崎あずささんが登壇しました。
最新のゲーム情報やそれぞれ気になる作品をピックアップしてトークを盛り上げ、各々のゲームに関する知見や経験などを意見交換しました。

(以下、NHKのブースで展示されていた『ゲームゲノム』などの資料)



収録した特番は、NHK総合で『NEW GAME +』として10月6日、0:35から放送されます。

そして、公開収録の終盤に『ゲームゲノム』のスタッフを中心としたメンバーによるNHKスペシャル”が2024年度冬に2本放送予定であることが発表され、総合演出は平元さんが務めます。
今後の続報に乞うご期待!

参考資料
TGSHPPR TIMES4gamer.net電撃オンラインファミ通.com


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